たとえ君が消えても(7)

 今日、明日は連休です。
 工事場所がお祭りでねー、現場に入れないの。 カナシイ。

 今日はオットと「踊る」を観に行きます。 楽しみ♪
 個人的には室井さんを応援してます。 ポイントは、あの頑固さ。 薪さん(←やっぱり)



 それとですね、カウンターがもうちょっとで7万になるのですけど、
 7万のキリバン踏まれた方、よろしかったらリクエスト受けますので、お気が向かれましたらご連絡ください。

 わー、リクエスト久しぶりー、とか言ってるそばから、きゃー、書けるか不安だわー。 (だったら言わなきゃいいのに……)
 原作のハッピーエンドのおかげで、最近少し、だらけてるんで。 喝入れしてやってください。 よろしくお願いします。
 





たとえ君が消えても(7)






 法医第九研究室は、重い空気に包まれていた。
「止せよ、笑えない冗談だぞ」
「こんなこと冗談で言えるかよ。証拠にほら、青木の携帯、電源切れてるし」
「じゃあ本当なのか? あいつドジだから、携帯自分で踏んで壊しちゃったりとかじゃないのか」
「それならそうと連絡してくる筈だろ、青木の性格なら」
 青木が厄介な事件に巻き込まれたらしい、という噂を聞き及んできたのは情報通の小池だ。それから各々の伝手を辿って、どうやら過激派に拉致されたらしい、と俄かには信じがたい事実に行き着いた。システムの稼働確認に行っただけなのに、どうしてそんなことになったやら。

「岡部さんが官房室に呼び出されたのだって、きっとそのことで……あ、帰って来た」
 自動ドアから入ってきた副室長の姿に、全員の眼が集中する。深刻そうなその表情は、何か思わしくない事件が起きたことを示していた。
「岡部さん。青木が誘拐されたって本当ですか」
「……官房室に盗聴器でも付けてるのか?」
 ざわっ、と波紋のような声が広がる。誰一人として次の言葉が浮かばず、広い執務室は水を打ったように静まり返った。

「心配するな。公安と薪さんが動いている」
「薪さんが? え、でも、過激派の取り締まりは公安の仕事じゃ」
「薪さんの携帯に、犯人から電話が掛かって来たそうだ」
 どうして青木を誘拐したと言う電話が、警察でもなく青木の実家でもなく薪の所に掛かって来るのか、普通に考えれば誰もが疑問に思うことを、第九の職員たちは誰も口にしなかった。二人の特別な関係については全員が何となく気付いていて、でも言葉にすることは躊躇われた。微妙な問題だったし、不用意な言葉で彼らを傷つけたくなかったからだ。

「青木の実家には、連絡したんですか?」
「ああ、中園さんがしてくれた」
「心配でしょうね、お母さん」
 警察は、入庁する際にある程度の覚悟を決めなくてはいけない職場だが、我が子が誘拐されて平気でいられる親はいない。ましてや青木の母親は連れ合いを亡くして一人暮らし、さぞや心細いことだろう。

「それにしても青木のやつ。どうして誘拐なんて」
「青木は神戸支局の公金横領の証拠を掴んだらしい。具合の悪い事に、その資金ってのが」
「過激派に流れていたと」
 そういうことだ、と岡部は苦い顔になって、青木の不運を嘆いた。青木の性格から推し量るに自発的に横領事件を暴いたのではなく、偶然見つけてしまったとか偶々現場に居合わせてしまったとか、望まずして事件に巻き込まれた可能性が高い。青木が積極的になるのは、薪の役に立つことだけだ。それは警察官の正義の基準としてどうかと思うが、それなしでは彼のモチベーションは1ミリも上がらないのだから仕方ない。

「いずれにせよ俺たちに捜査権はないし、何もできん」
「悔しいですね。仲間が被害者なのに、捜査に加われないなんて。公安絡みの捜査情報は公開されないし、総本(総合捜査本部)が設置されるのは敵の拠点に近い神戸でしょうしね」
「薪さんに託すしかないのか……」
「残念ながら、それも無理だ」

 青木の身の上を案じる第九職員たちから最後の希望まで取り上げたのは、官房室の首席参事官だった。
「中園参事官。何か急用でも?」
 岡部は、不思議に思って尋ねた。中園とは今さっき官房室で顔を合わせて、事情を聞いてきたばかりだ。それからまだ1時間も経っていない。
 中園は滅多に見せない厳しい顔で、「岡部警視」とこれまた珍しく役職名で呼びかけた。

「これは正式な命令だ。薪警視長の拘束、監視を命ずる」




テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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Sさまへ

Sさま。

そうそう、そうなんですよ、それでミニスカポリスにつながるの。(笑・笑)

中園の毒舌が「愛情の裏返し」は、
はい、その通りです。 自分には到底得られない、理解もできないものを育てている彼らが、本当は羨ましいんですね。 
でも彼は、それで彼らを引き裂こうとするほど愚かではないので、現実的には二人のサポートをしてます。 青木さんを薪さんのボディガードにしようって発案したのも彼ですからね。 中園は、その態度とは裏腹に、彼らの関係が自然に周囲に認められるよう地盤作りをしているのです。 
今回も、期待しててください♪

Rさまへ

Rさま。

> 溜めといて一気に読みたい気持ちに段々なって来ました

段々、心臓に悪いいつもの展開になってきましたね。(笑)


青木さんのお母さん。
なんかですね、あの青木さんのお母さんなんだからさぞや大らかな人なんだろうと思い込んでいたのですけど、
思い返してみれば2巻の絹子事件のとき、義兄に会うのに息子の名札を外させるような人だったんですよね。(^^;
息子が、第九の仕事に就くことについては反対だったんでしょうねえ。
そのことで大喧嘩になった様子もないから、お母さんは心の中では反対してたけど、息子が選んだ道なら、と自分を納得させていたんでしょうかね。 「仕事頑張って」って、新幹線に乗る間際にも言ってましたしね。 「身体に気をつけて」でも良かったはずですからね。 親戚に対して部署を偽ってること、息子に申し訳ないと思ってたんだろうな。

Rさまのところは、理想のお姑さんなんですね。 良かったですね。(^^
うちも、大らかな人で助かってます。 
「薪さんの展覧会があるから日曜日に東京行きたい」って言ったら、「じゃあこれ、電車賃だけね」と5千円くれたような人なんです。 自慢です。


> 例の事件も無く鈴木さんが生きている状況で青木と出会ったら

そうですね。 
わたしも青木さんが鈴木さんに敵わないとは思いません。 て言うか、デキる男だから、相手が自分によくしてくれるから好きになるわけじゃないしね。 恋ってそんなもので、好きになった理由は後から付いてくるものでしょう? 

鈴木さんと雪子さんは付き合ってるわけだから、青木さんもよそ見しなくて済むしね。
ただ、そうなると、まるで違った話になってしまうので~、
薪さんがどんなに美しくても、わたしは嵌らなかったと思います。 こんなん書いてますけど、わたし、BL読まないんです。(^^;


わたしがこの話に惹かれるのは、薪さんの生き方が美しいと思うからです。
恋心まで抱いていた親友を自らの手で撃ち殺した薪さんが、その罪悪感から、
親友にそっくりな新人を気にかけるうち彼に恋をし、真っ暗闇の人生に、彼への愛という一筋の光を見出し、なのに、
またもやその彼の心を同じ女性に奪われるという皮肉、彼が彼女との人生を着々と築いていくのを見守るしかない薪さんの苦悩と悲劇性、
これでもかという不幸の連鎖に巻き込まれて息もできない薪さんが、それでもなお、人を愛することを忘れない。 あれだけの悲劇にまみれながらも、善良で愛情深い人間であろうとする。 彼のそんな生き方が、とても好きです。
ので、
やっぱりわたしは、薪さんが鈴木さんを撃ち殺してないと熱狂できません☆(←鬼ですみませんv-356


Ⅰさまへ

Iさま。
はじめまして!
キリバン、踏んでいただいてありがとうございました!!!


Iさまが「秘密」を知ったのはこの夏、と、
まあそれでは、薪さんへの愛がアッチッチ、の状態でいらっしゃいますね?
それも、知ったきっかけがうちのヘタレブログだなんて、わー、すごく嬉しいのですけど多分、
「原作読んだらエライ違和感」だったのではないでしょうか!? ←他の人に言われたばかり。
だとしたら申し訳ないですー! どうか、原作の麗しい薪さんで癒されてくださいっ。



> 薪さん、いつもまっすぐ前向きな人が、ちょっと弱ってしまう姿にはまります。

いいですよね~、
強く凛々しい人が、ほろっと見せる弱さ。 
みんな、このギャップにヤられちゃうんですよね。 例にもれず、わたしもです。


ところで、キリバン特典のリクエストのことですが。
いきなり言われても困っちゃいますよね~、ごめんなさい~~。(^^;
ゆっくり考えていただいて結構ですので、決まったらご連絡ください。

特に具体的なリクがないようでしたら、このままスルーでも全然大丈夫ですから、お気になさらず。(^^
その場合、今書いてる青木さんの隠し子が出てくる話が3万拍手のお礼になります。(←すみません、決してⅠさまを脅しているわけではありません)
それともこちらの、「ちょっと弱ってしまう薪さん」 をリクエストにされますか?
その場合もやっぱり青木さんの隠し子話で行けるかな。(←いい加減にしろ)



> これからも、ずっと楽しみにしています!←これだけ言いたかったんです。

どうもありがとうございます!!!
実は、原作で過去編が始まったら、青薪さんしか置いてないうちのブログは誰にも相手にされなくなっちゃうかも~、とちょびっと心配してたので、
「ずっと」というⅠさまのお言葉、とっても嬉しいです。 
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。



プロフィール

しづ

Author:しづ
薪さんが大好きです。

2008年の夏から、日常のすべてが薪さんに自動変換される病に罹っております。 
未だ社会復帰が難しい状態ですが、毎日楽しいです。

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7/20 推敲の結果、70Pになりました。←バカじゃないの。
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こんにちは(^^
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