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たとえ君が消えても(19)

 おかげさまで、父の3回忌、無事に終わりました。
 お話、再開させていただきます。

 残り13章、次のメロディ発売までに、あ、今日はもう8日か。 明日は役所に書類を届けなきゃだし、明後日は大洗の下水の検査だしなあ。 どうしてわたしって、計画を立てて前倒しに実行するとかできないのかなあ……仕事は期日に遅れたことないんだけどなあ。


 気を取り直して。 
 この章、とっても短いので、次の章も一緒に上げます。
 実は、公開するときは前の章と一緒にしようと思ってて忘れちゃったのね。(^^;) どうしてわたしって…… ←もどった。





たとえ君が消えても(19)






 捜査員たちが慌ただしく署を出て行った後、神戸西警察署長の大石は、南雲の要請で出撃準備を整えるSITを激励するため、隊長の広瀬を署長室へ呼び出した。

「犯人グループ全員の狙撃を許可する。SIT本体とは別に、狙撃班を配置しろ」
 唐突に命じられて、広瀬隊長は眼を瞠った。
「テログループ相手に情けは無用だ。特に」
 大石署長の太くて短い指が、一枚の写真を指し示した。出動の命が下った時、最初に見せられた男の写真だった。名前は真鍋哲夫。今回の事件の首謀者と目されている男だ。
「この男は危険だ。見つけ次第、殺せ」

「見つけ次第、ですか?」
 凶悪事件の現場には何度も赴いている広瀬だが、これほど虚飾の無い抹殺命令を、それも署長から直接受けたのは初めてだった。上司の中には無慈悲と言うか、比較的簡単に射殺命令を出す者もいるが、署長はそうではないと記憶していただけに、この言葉は意外だった。

「しかし、人質が」
「致し方なかろう」
「署長」
 いくらテロ相手とはいえ暴言とも思える大石の言葉に、広瀬は面食らった。人質の保護は最優先に為されるべき、それを致し方ないとは。

 広瀬が返答に困っていると、大石は丸い顔に普段の好々爺とした笑みを浮かべ、
「なに、そのくらいの気構えで挑めと言うことだよ。『赤羽事件』では、この男が作った爆弾で100人近くが死傷した。この男が指一本動かせば、この警察署くらいの建物が簡単に吹き飛ぶんだ。私は君たちの誰一人として、失いたくはないのだよ」
 3年前、刑事部長だった大石署長は赤羽事件で多くの部下を失った。それ故の強硬意見なのだと広瀬は判断し、はい、と緊張した顔つきで頭を下げた。



テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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2008年の夏から、日常のすべてが薪さんに自動変換される病に罹っております。 
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