夢の続きは二人で(3)

 あとがきその3です。(さらに押してみた)


 あ、そうだ、こたさん。
 何ヶ月前だか忘れましたけど、拍手コメ欄で「薪さんに言葉責めするのは鈴木さんの特権ですが、それをあおまきさんで出来ないか模索中です」というお話、チャレンジしてみました、こちらです。
 次は、「鈴木鈴木サギ」に繰り返し引っ掛かる男爵の話に挑戦したいですww。





夢の続きは二人で(3)











 視線を戻すと、薪はまだ熱心に愛撫を続けていた。
 青木をすっぽりと包みこんだ薪のくちびるが、扱き上げる動作で動いている。たった数分で青木をダウンさせた薪の口唇は、青木を再び立ち上がらせ、先刻と変らぬ激しさで青木に吸い付いていた。吸い上げる時に凹む頬のラインにたまらない疼きを覚える。猫耳が、彼の動きに合わせて前後に揺れていた。

 夢心地の快楽に流されて、青木は先刻の声をすぐに忘れた。
 こんな行為に没頭してさえ、美しさと品の良さを失わない薪の絶対的な美貌に目眩を覚える。この麗しい人が自分の恋人で、しかもこんな事までしてくれるなんて、一生分のラッキーを一時に使い果たしている気がして、後に大きな落とし穴が待ち構えているのではないかと根拠の無い不安まで押し寄せてくる。
「あの薪さん。その辺で」
「青木、すごい、大きい。熱くて……美味しい」
 もう貞子が集団で這いずり回ってる古井戸に落ちてもいいですっ。

 先刻よりも大きなうねりが下腹部で渦巻くのを感じて、青木は腰を引いた。細い肩をそうっと押しやり、行為を中断させる。ベッドに腰掛けて青木は、床に跪いたまま、少し不安そうにしている薪に手を差し伸べた。
「薪さん、来てください」
 薪は飛びつくようにして青木の上に跨り、自分の尻の下になった青木の局部を愛おしそうに撫でた。
「あおき……」
 青木の名前を呼びながら、薪は自分の腰を浮かせて揺らした。柔らかい狭間に擦りつけられる。ローションと彼らの粘液が交じり合って立てる音は、あからさまになればなるほど二人を興奮させる。

「ここに欲しい」
「ここ?」
「うん……あっ」
 先端を入り口に宛がうと、薪は動きを止めた。このまま腰を落とせばどうなるか分かって、でもさすがに躊躇われて、青木からのアプローチを待っている。普段の彼は堅固な羞恥心の鎧に守られていて、よっぽど追い詰めないと理性を手放してくれないが、今日の青木はニニのおかげでその鎧の留め金を簡単に外すことができる。
「好きにしていいですよ。薪さんのものですから」
 どうぞ、と薪の手を取って自分と彼を繋ぐ場所に導くと、薪は素直に従ってそれを握った。呼吸を整えてゆっくりと自分の内部に導く。
 思った通り、薪の中は潤っていた。熱く濡れた腔内はやさしく青木を包んで、でもその緩やかさは最初だけ。薪は震えながら長く息を吐き、収め終えると眼を開けて青木と視線を絡ませた。
「青木、愛してる」
「オレもです」

 夢みたいだ、と青木は思った。
 やさしくて愛情深くてベッドの中ではちょっとだけ破廉恥、それは青木が妄想したままの彼。普段の彼に不満があるわけじゃない、でも男と言うのは時にスリルに満ちた冒険と逸脱を求める生き物で、つまりこれは男のロマンだ。

 見つめ合い、互いの瞳に同じ色の焔が同じ大きさで灯っていることを確認すると、薪は潔く恥じらいを捨て去った。
 薪の身体は強い刺激を求めていて、必然、動きはとても激しいものになった。ぎちぎちに締められたまま引きちぎらんばかりに動かされ、青木は常にない声まで上げてそれに応えた。青木の形状を覚え込んだ彼の器官は自分の内部に青木の居場所を定めることができ、彼のしなやかな腰は二人分の快楽を効果的に生み出せるよう動線と角度を調整することが可能だった。
「ちょ、ちょっと薪さ、あっ」
 二度目なのに、最初の時と同じくらい早く終わりが来て、青木は薪の中を自らの液体で満たした。薪はまだ達していなかった。いつもと立場が逆だ。
 力を失った青木を責めるでもなく、薪は体内に収めきれない下方の青木に触れ、柔らかい手つきで揉んだ。同時に、収めた方の青木にも、収縮によるマッサージを施してくれる。信じ難いほどの快感。天国ってこういうのを言うんだ、きっと。

「すごい、薪さん……気持ちいいです」
「もう一度できる?」と訊かれて頷かなかったら男がすたると思った。30歳を超えて、さすがに3連続はキツイと思ったが、薪の方から求めてくれるのだ、応じなかったら一生後悔する。
 細い身体を仰向けに倒して、上から深く押し入った。尻尾が邪魔になるから、いつもより尻を上に向かせるようにした。ああ、と大きく声を上げた薪の尻尾が、青木の背中に縋りつくようにうねった。腰を使いながら猫耳を甘噛みすると、薪は華奢な肩を竦み上がらせ、下方の青木をぎゅっと締め付けた。
「薪さん、どう、ですか?」
「うん、いい、気持ちいいっ」
 青木の下で昇り詰めていく彼は天上の美を持っていた。きつく閉じられた目蓋も、耐え忍ぶように寄せられた柳眉も、こめかみから頬を伝う汗も。呼吸と喘ぎが入り乱れて彼のくちびるで咲きこぼれる。湿った呼気も言葉を為さない声も、愛おしくてたまらなかった。

 彼が達する瞬間、尻尾が硬直して青木の尻を叩いた。愛撫に蕩けていたときは垂れていた耳も、毛ごと逆立っていた。青木を締め付けていた肉が緩んで行くのと同時に、その二つのアイテムも本来の柔らかさを取り戻していく。これらは本来薪の持ち物ではないけれど、今は彼の身体の一部で、彼と一緒に快楽を味わっているのだ。
「青木……あの……」
 幾らもしない間に、青木の下で大人しくなった薪が恥ずかしそうに呟いた。上半身の慎みとは裏腹に、彼の下半身は貪婪な淫獣のまま。硬さを失わない青木の熱に浮かされたように、緩やかに腰を動かしていた。
「分かってますよ。足りないんでしょう?」
「ん……いや……」
「薪さん、こうされるの好きですものね。しないと眠れないんでしょう?」
『おまえ、人をなんだと』
 また何処かから、今度は脅すような声が聞こえた気がして、青木は意地悪な囁きを中断する。薪の耳元から顔を上げ周りを見るが、やっぱり誰もいない。

「あ、ああ……あ」
「ふふ、またいやらしくなってる。今度はどうしてほしいですか? 後ろから? それとも薪さんのエッチな顔が良く見えるように、鏡の前でしてあげましょうか」
『コロスッ……!』
 ゾッと背筋を寒くして、青木は後ろを振り返る。今度の声は明らかな殺意を持って聞こえた。



テーマ : 二次創作(BL)
ジャンル : 小説・文学

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No title

ぅっほほほーーーーー!!!
あの時おっしゃってた画策(w)が遂にーー!!(゚∀゚)キタコレ!!
ありがとうございますーーー!!!☆☆☆

こちら、副題は「【書いてみた】あおまきさんで言葉攻め」だったんですね!!
なんたる 読者サービスな後書き!ですか!!vvv

あおまきさんで言葉攻めは、薪さんに遺伝子操作(?)くらいしないと成り立たないというワケなんですねwww
ああん!こんな HSUM(ハイスペック受け薪さん)が見られるなんてっっ!!
青木さんと一緒にド変態になってもイイヨということでOKです?ww(淫獣!ハァハァ!!)

(薪さんの好きな)「鏡の前でしてあげましょうか」
ぜひ!
一度見たら忘れない薪さんに ぜひ!(こたが見たいだけ!)
イイ言葉攻め!!青木さんやれば出来る子!!
な・の・に

ちょいちょい聞こえる声に「ワフ?!?!」ってなる青木さん!!
やっぱり、わんこ!!!な青木さん!!(爆笑!!www)
もー青木さん好き! しづさん好き!www
やっぱり、愛おしすぎますね!
あおまきさんバンザイ!!!ヽ(=´▽`=)ノ


あ!
『すずきすずき詐欺に何度も引っかかる薪さん』も!愛おしすぎ!!www
ぜひ!お願いします!!(*´艸`*)

こたさんへ

こたさん。

そう、あの時のやつですよ~。
元々、こたさんがすずまきさんでエライ妄想繰り広げてくれるから☆
確かに言葉責めは鈴木さんじゃないとできないな~、って思って、しかしそれではあおまきすとの名が廃ると思って書いてみたら廃るどころか瓦解しました、すみません。


> こちら、副題は「【書いてみた】あおまきさんで言葉攻め」だったんですね!!

いいですね、【書いてみた】シリーズ。 カテゴリ作りましょうかww。 
それはともかく、

> こんな HSUM(ハイスペック受け薪さん)

なんですか、この略語! 国連で使われてそうじゃないですか?(笑)
うちには珍しい、というか、残念ながら存在しません。 うちにいるのはHSIM(ハイスペック意地悪薪さん)かHNHM(Hは苦手ヘタレ薪さん)です、あしからず。


> イイ言葉攻め!!青木さんやれば出来る子!!

そう、青木さんはやれば出来る子なんですよ!(なにを?)
やらないだけなの、原作の青木さんもきっとそう!(だからなにを?)


> やっぱり、わんこ!!!な青木さん!!(爆笑!!www)

青木さんからワンコ体質取ったら何も残らないと思います。(>m<)
そして薪さんは犬が大好きなのでした。



> 『すずきすずき詐欺に何度も引っかかる薪さん』も!愛おしすぎ!!www

これ、絶対に面白そうですよね。
今書いてる東照宮のSSが終わったら、プロット立ててみます。

こたさんのブログ記事、面白おかしくて、その笑いの中で色んな刺激をもらってます。
これからも楽しみにしてます。(^^
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しづ

Author:しづ
薪さんが大好きです。

2008年の夏から、日常のすべてが薪さんに自動変換される病に罹っております。 
未だ社会復帰が難しい状態ですが、毎日楽しいです。

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