ミッション(3)

 ただいまですー。
 無事に帰って参りました。
 旅行先の海は濃霧がすごくって、せっかくのオーシャンビューが真っ白でした。 悔しかったので青薪さんのプールネタを考えました。 今度書くー。


 で、こちらの続きですね~。
 今さらですが、なんでこんな頓狂な話を書いたのかようやく思い出しました。
「消せない罪」で青木さんが薪さんをレイプしたって思ってたことを薪さんが知って、じゃあ何とかしたろってんで男爵脳が動いたんでした。 2年も経つと忘れちゃうねえ。


 ここからRなので追記からお願いします。




ミッション(3)









 青木がメールと食事とシャワーを省いて寝室の場面からのリテイクにしてくれるように頼むと、薪はちらりと時計を見やり、しぶしぶながらも頷いてくれた。
 それから両手を青木の肩に置き、もう一度ベッドに座らせて先刻の仕事の続きを始めた。パジャマのボタンを全部外し、青木の上半身を露にすると、手で両頬を挟んでやさしくキスした。青木が薪の舌を捕らえようと口を開けると薪はサッと逃げて、でも青木の頬に添えた手は離さずに、彼の耳元にくちびるを落とした。

「横になって」
 低い声で囁かれ、青木の背筋がゾクッと震えた。頭を巡らせて、目にした薪の表情は大きな瞳を半分に伏せた誘惑の貌。
 見た目がきれいなんだからその気になればマノンレスコー真っ青の誘い上手になれるのに、彼が青木の前でそのスキルを使ったことは一度もない。必要性に駆られなかったことと彼自身の淡白さも手伝って、だから青木は初めて見た薪の挑発的な仕草に思春期の少年のように興奮する。
「薪さん」
 彼に情熱をぶつけようとして、その想いが行動になって青木の腕は彼の身体に伸びる。しかし薪は自分を倒そうとした腕をきっぱりと押しのけ、
「焦るな。ちゃんとよくしてやるから」
 あくまでも年上の余裕を持って薪は青木の身体を押し、ベッドの上に延べた。

 青木の身体の上に跨る形になって、いつも青木が薪にしているように青木の首筋に舌を這わせる。薪の細い指が筋肉の流れを確かめるように青木の肌を這い回り、それに合わせて唇を下方へと移動していく。
 やわらかい唇が乳首に触れて、濡れた舌がその周りで踊りだす。思わず背中をよじった拍子に薪の唇が離れて、もう一度吸い付こうとするのに、青木は我慢しきれず腹筋を震わせた。
「すみません、くすぐったいです」
「えっ、そうなのか? だって、僕は……じゃあここは?」
 わき腹から背中の辺りを人差し指でつつっと撫ぜられて、しかし青木にはこそばゆさ以外の感覚は感じられない。
「ここもダメなのか?」
自分がされたらあんなに感じるのに、と言いたいのだろう。でもそれは薪の身体を青木がそうなるように育てたから。最初の頃は殆ど感じなかったことなんか忘れてしまっているのだろう。
「困ったな。それじゃここは?」
「……そこはさすがに」
 柔らかい布の上からやさしく撫でられて、青木は自分の若さを露呈させる。物理的な刺激にも弱いが、自分の顔を覗きこんでいる煽動の意志を携えた瞳にはもっと弱い。
 青木が悦びの形を成し始めたのを手のひらで確認すると、薪は青木のズボンに両手を掛けて、それを脱がせようとした。

「恥ずかしい?」
 なにがですか、と訊こうとして、寸でのところで言葉を飲み込む。
 そうだ、初めてだったんだ。危ないところだった。ここは「ちょっと、恥ずかしいです」と答えておくのが正解だ。でないとまたメールからやり直しになる。
 青木が初心な男を装って照れたような表情を付け加えると、薪は満足そうに微笑んで、
「大丈夫。恥ずかしいのなんかすぐに忘れる」と、上機嫌でズボンを脱がせ始めた。
 その様子に青木は、今更ながら薪は本当にかわいいと思う。
 きっとあのとき、薪はこんな風にしたかったのだ。でも経験が少ない彼は気持ちばかり先走ってしまい、言いたいこともしたいことも自分の思い通りには行かなくて。そう考えると悲惨極まりない自分たちの初めての夜も、大事な思い出のひとつに変えられるような気がする。

 やがて薪の手のひらと青木の間には、物理的なものは何一つ残らなくなる。
 下着まで脱がされて完全な自由を得た青木は本能に忠実な形になって、それは薪がもっとも慈しみやすいカタチ。手で口で、握りやすく咥えやすい。愛情を愛撫に安直に変換できるよう、神さまが考えてくれたみたい。
 青木の足の付け根に顔を埋めて、そうすると薪の短い髪が青木の下腹をさわさわとくすぐる。金糸のやわらかな感触を楽しみ、青木は薪の頬に手を当てる。
 青木に快楽を与えようと一心に動く彼の頬。舌を動かすたび、喉を鳴らすたび、連動するすべらかな皮膚。
「じっとしてて」
 たまらなくなった青木が薪の身体に手を伸ばすたびに、それは何度も払われる。唯一許されたのは、薪の頭髪に指を埋めることだった。

 最初の頃は稚拙だった薪も、3年という歳月の間にそれなりの技術を習得し、今ではそれだけで青木を最後まで導くことができる。薪の体調に合わせて、二人の間でそれはしばしば為されてきた行為だった。
 ねっとりと絡みつく、薪の舌を感じる。深く浅く、頭を上下に動かして、根元をつかんだ左手と更に下を探る右手。握られ、捻られ、弄ばれる。
「薪さん、オレ、も、限界、なんですけど」
「うん。いいぞ」
 青木を咥え込んだ薪のくちびるの動きと、その下を探る薪の手の動きが早くなる。強く戒められて扱かれ、やわやわと揉みしだかれて、青木は思わず呻いた。
 広げられた青木の内腿が、ひくっと震える。あっ、と控えめな声を洩らして、青木は薪の髪をぎゅっと握った。
 息を詰めてそのときを迎える。薪は青木を深く咥え込んだまま、口中に迸る温かい飛沫を受けた。口を開けたままの状態で器用に飲み込んで、白い喉を鳴らす。

 熱を吐き出し終えた青木に名残惜しそうにキスをして、薪は顔を上げた。それから青木の身体を這い登るように移動してきて、左耳の後ろにそっとくちびるをつけた。
「愛してるよ」
 解放感に続く軽い倦怠の中にいる青木の、いくらか乱れた黒い髪を優しく撫でながら、薪は静かに囁く。青木の顔を愛おしそうに見つめて、その瞳は慈愛に溢れている。
「薪さん……オレもです、世界で一番愛してます」
 彼の背中に腕を回して抱き寄せれば、薪は素直に目を閉じて、青木の胸にその身を委ねた。




テーマ : 二次創作(BL)
ジャンル : 小説・文学

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Nさまへ

Nさま。

ただいまですー♪
どっこも行くところがなくて、部屋で宿屋貸し出しのDVD観てました。 旅行先で引きこもりってww。


>ここ最近丁度

なんと!
Nさんも攻めの薪さんを!! シンクロしてるねっ。 
て、この話書いたの2年前ですけどww。

あ、でも、次の東照宮SSには、
ラブホのベッドで青木さんの頭押さえつけて自分の股間に向かわせて「ほら、口開け」って言う薪さんが出てきますよ。 
Nさんに喜んでもらえるといいな~~。



プロフィール

しづ

Author:しづ
薪さんが大好きです。

2008年の夏から、日常のすべてが薪さんに自動変換される病に罹っております。 
未だ社会復帰が難しい状態ですが、毎日楽しいです。

しづの日誌

法医第十研究室へようこそ!
メロディ6月号、読みました。
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