アイシテル 後編(6)

 こちら、鈴薪さんのRになっております。生理的に受け付けない方と、18歳未満の方はご遠慮くださいね~。





アイシテル 後編(6)





 狭いベッドの中で、薪の汗ばんだ肌が心地よかった。
 絡めた脚が、触れ合った胸が、結んだ手と手が。幾度となく繰り返した愛の言葉。
 時が巻き戻ったみたいだ、と鈴木は思い、これからはずっと一緒だ、と薪が呟く。
 閉塞された世界に永遠に二人きり。それも一つの愛の形。


***


 僕が鈴木を好きになったの、いつ頃だか知ってる?
 19の冬。
 ぶぶー、ハズレ。夏だよ。それも初めの頃。
 え。そんな早く?
 そうだよ。なのに鈴木はちっとも気付いてくれなくて。僕にずっと彼女の話をしてた。
 ……ごめん。
 ふふ。あの時は怒ったけど、今は分かるよ。佐久間から僕の話を聞いて、自分のノーマルさをアピールしてたんだろ? 僕が安心して鈴木の友だちになれるように。


***


 ピロートークを挟んで何度も身体を重ねる。疲れは感じなかった。何年もの間、封じ込めてきた想いは一度溢れたら止まらない。
 薪はその都度、癒悦とともに鈴木を迎え入れた。あの頃は得ることができなかった薪の快楽がうれしかった。
 若い頃は恥ずかしさが先に立ってできなかったことも、今の薪は易々とやってのけた。明るい所で服を脱ぐのも嫌がっていたのに、今はまったく気にならないようで。
 彼は貪欲に鈴木を貪った。仰向けになった鈴木を指とくちびるで昂ぶらせ、身体の奥に導いて絞り上げるように腰を使った。見事としか言いようがなかった。


***


 生理現象がないってのは楽だね。気兼ねなくナマで中出しできる。
 まあ、薪くんたらお下品。
 下品なのは鈴木のココだろ。何度出したら気が済むんだよ。
 薪が欲しいって言うから。
 いつだれがどこで。
 ここが欲しいって言ってる。
 あっ、うん……ばか。


***


 鈴木のために研究したんだ、と自慢するだけあって、薪の口戯は最高によかった。オレのためじゃなくてあの男のためにだろ、と鈴木が意地悪く言うと、薪はちょっと困った顔になって、それがえらく可愛かった。
 薪の性格なら反論してくると思ったが彼は何も言わず、行為に集中した。結果的に、鈴木はやり込められた。薪は本当に上手かった。
 鈴木、と呼ばれて眼を開くと、目の前に薪の欲望が突き出されていた。薪は鈴木のものを咥えたまま、互いを口で愛撫できるように鈴木の頭の上に跨っていた。正直、驚いた。昔の薪は絶対にこんなことしなかった。


***


 しゃぶってたら興奮しちゃった。僕のも舐めて。
 薪くんたら。立派なビッチにおなりあそばして。
 だれがビッチだ。歯、立てるなよ?


***


 彼の積極性が嬉しくて、夢中で頬張った。薪の味がした。
 下の方で、ああ、と呻く声が聞こえた。気をよくして後ろも攻めた。薪の喘ぎは激しくなり、鈴木の口中は彼が漏らした液体で満たされた。百合の香りによく似た薪の体臭が強く匂う。恍惚とした。
 薪はどうにか自分の快楽を抑え、鈴木のものを再び口に含んだ。が、その動きは先刻とは比べるべくもなかった。下半身に意識が集中しているのだろう。彼を追い詰めるのはいい気分だった。
 やがて、鈴木の両頬を挟むように置かれていた薪の太腿が痙攣しだした。差し迫っているのだと分かった。薪が腰を浮かそうとするのを、もちろん鈴木は押さえつけた。鈴木のものを口から出すのも許さなかった。薪の頭を押さえて、深く咥えさせた。
 戒められ、口を塞がれたまま薪は達した。ほとばしる液体を、鈴木は飢えた子どものように啜り上げた。薪が、くうん、と子犬のような鳴き声を漏らした。弱々しい声にひどく興奮した。鈴木は薪の髪を強く掴んだまま、彼の口の中に激しく射精した。


***


 人を好きになるって不思議だね。僕は今でも男のアレなんか気持ち悪いって思うのに。鈴木だけは特別なんだ。
 青木くんも特別?
 ……そういうこと言うかな、普通。
 いいじゃん、妬かせろよ。
 この期に及んでヤキモチなんか何になるんだよ。
 嫉妬しながらするエッチは楽しいぞ。めちゃめちゃ燃える。
 鈴木のド変態。
 いいから。おまえも想像してみ。オレと雪子がエッチしてるとこ。
 ……。
 えっ、マジ泣き?!
 ……。
 ご、ごめん、もう言わないから。
 ……。
 泣くなって。オレが悪かったよ。
 ……。
 薪? おーい、薪?
 ……すくー。
 そこで寝るか、普通。


***


 幸せだ、と鈴木は思った。死んでよかったとすら思った。
 彼を、自ら捨てたはずの幸せを、再びこの腕に抱いて眠れる日が来るなんて。
 取り返しのつかない罪を犯した自分には過ぎた幸福。思い残すことは何もない。
 たとえ明日、この身が潰えても。

 熱のこもった薪の身体を抱きしめて、鈴木は浅く眠った。開け放した窓から入ってくる風が、火照った肌に心地よかった。






*****


 そして再び浮上するしづのすずまきすと疑惑(笑)



テーマ : 二次創作(BL)
ジャンル : 小説・文学

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Aさまへ

Aさま。

甘い鈴薪R、堪能いただけましたでしょうか(^^

>あ、薪さんのエッチが上達したのは青木のおかげなんですけどね(笑)

そうなんですよw
でもほら、薪さんが料理上手なのは鈴木さんのおかげですからね。青木さんも鈴木さんのおかげで美味しい思いしてるんですよ。


>甘い時間が長く続きますように・・

すみません、続きません、ごめんなさい。
甘いお話がお好きなAさまには毎回毎回本当に申し訳ないです。Sでゴメンね。

Aさまへ

Aさま。

そうなんですよ~。
わたしもメロディ買ってないので知らなかったんですけど、コメントで教えてくださった方がいらして。楽しみですねっ!


>薪ママ、青木パパのほのぼの舞ちゃんの今時家庭の事情のコメディ化

あははは!
特別篇に続いてコメディですか?
しかも、

>年頃の舞ちゃん誘拐事件発生、金欠薪さんの台所有様

薪さん、お金無いのか!!
いや、うちの薪さんはビンボーなので身代金分割払いにしてもらわなきゃですけど、原作薪さんは親が遺してくれた遺産がたくさんあるから大丈夫だと思います(^-^)V


わたしはシーズン0の続きで、旧第九の事件簿だと思ってます。が、
特別編も鈴薪の心情編とか言っておいてものの見事に外しましたからね。当てにならないです(^^;

Sさまへ

Sさま。

>ホントは拍手したくない!

あははは!!!(>▽<) ←このコメントに大爆笑というのも……。

Sさん、生粋のあおまきすとですものね~。
この話は究極の鈴薪話なんで、あおまきすとさんにはやっぱりツライかな。
でも最後はわたしなりに、青薪さんも鈴薪さんも幸せになるようにしたつもりです。Sさんにもご納得いただけるといいのですけど~、
……ごめん、ムリかも(^^;
プロフィール

しづ

Author:しづ
薪さんが大好きです。

2008年の夏から、日常のすべてが薪さんに自動変換される病に罹っております。 
未だ社会復帰が難しい状態ですが、毎日楽しいです。

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