モンスター ~あとがき~

 あとがきです。
 あ、新しい方はご存じないかもですが、法十のあとがきと言ったらこれなんです。管理人がリアルの文章苦手なもんで。(文字書きとしてその言い訳はどうなの)
 いつにもまして、広いお心でお願いしますっ。





モンスター ~あとがき~




薪 「死ぬかと思った。今回、マジ死ぬかと思った」
青 「オレも生きた心地しませんでしたよ。おかげで昇任試験はさんざんで、痛っ」
薪 「人のせいにするな。試験に落ちたのはおまえの努力が足りないからだ」
青 「ほぼ100%薪さんのせいでしょ」
薪 「何を言う。僕がいなかったのはたったの3日だ」
青 「いなかったのは3日でも、その前からずっと荒木といちゃいちゃしてたでしょ。それでオレ、勉強に集中できなくて」

荒 「呼びました?」
薪 「おう、荒木。ここ座れ。ほら、好物のおでん」
荒 「わーい、やったー」
青 「……座談会が無礼講なのは分かってるけど、犯罪者のみなさんも平気で出て来ちゃうの、どうなのかなあ」
薪 「はんぺん、好きなんだよな? たくさん入れておいたから」
荒 「あざーっす! めっちゃ美味いっす!」
青 「しかも必ずオレより薪さんにやさしくしてもらえるの、なんでなのかなあ」

薪 「僕はみんなにやさしいぞ。ほら食え」
青 「そう言ってオレの嫌いなニンジン口に突っ込むの止めてもらえません?」
荒 「青木さん。おれのもどうぞ」
青 「だからニンジン嫌いなの! ていうか、なんでおでんにニンジン入ってんですか」
薪 「もちろん嫌がらせだ」
荒 「同じく」

青 「なんですか、二人して組んじゃって。そんなにオレが邪魔ですか」
薪・荒 「「うん」」
青 「えっ、えっ、本当に? なんでですか」
荒 「あー、やっぱり気付いてないんすね。青木さん、善い人すぎるんすよ」
青 「や、オレは別に――うん? なんで善いとダメ?」
薪 「ダメに決まってるだろ。おまえの性格が良すぎるせいで、僕はいっつも悪者扱い。迷惑な話だ」
荒 「室長もですか。おれも一部でエセ天使とか呼ばれて。青木さんのせいっすよ」
青 「そんなこと言われても。オレ、普通の人間だし」
荒 「自覚してない自然体ってあたりがまたムカつくんすよね」
薪 「青木は天然天使キャラだからな」
荒 「一番共演したくないタイプっすね」
薪 「まったくだ。僕が善い人になれる分、滝沢の方がまだマシ」

滝 「呼んだか」
青 「だからどうして出てきちゃうかな、もう」
薪 「おまえは呼んでない。さっさと小菅に帰――こ、これは幻の名酒、梅臥龍の『鳳雛』! 滝沢、ここ座れ。ちくわぶ好きだったよな?」
青 「薪さん。荒木はともかく、滝沢さんは過去に何人もの人を殺めて」
薪 「うるさい。おまえは黙ってニンジン食ってろ、てか旨っ! なんだこの酒、むちゃくちゃ旨い」
青 「ダメですよ、薪さん。口当たりいいからってガバガバ飲んじゃ。身体に障ります」
荒 「こういう時に良識派気取るの、普通の人間がやったらすっげーイヤミっすよ。なのに青木さんがやると、心から室長を心配してるんだなあって思える……人徳って言うんですかね、なんだか」
青 「いや、それほどでも」
荒 「めちゃくちゃハラ立ちます」
青 「……」

滝 「善人ぶってて嫌われるならともかく、根っからの善人でこれだけ嫌われるキャラも希少価値だな」
荒 「だいたい青木さんて狡いんすよ。30超えて可愛い後輩ポジとか、普通ありえないっしょ」
青 「40超えてお姫さまポジの薪さんはいったい」
荒 「いいんですよ、室長は。実際可愛いんだから」
薪 「荒木もかわいいぞ」
荒 「いやあ、それほどでも」
薪 「顔もプレーリードックそっくりだし」
荒 「……」
青 「いや、褒めてるの。この人、これで精一杯褒めてるの」
滝 「おれは昔薪に、踏み潰したカエルって呼ばれたことあるぞ」
荒 「それはひどいっすね」
滝 「まあ、そういうSっ気の強いところも好みなんだが」
荒 「なにも潰さなくても、普通にガマガエルでいいのに」
滝 「……おまえ、何気に失礼な男だな?」

薪 「それにしても美味いなー。この酒、ほんと美味い」
滝 「それはよかった。ムショ仲間にもらったんだが。もちろん強制的に」
薪 「さすが小菅の帝王。荒木のこともよろしく頼むぞ」
荒 「よろしくお願いします、先輩」
滝 「任せておけ。おれの下に付けば楽しく過ごせるぞ。三食昼寝付き、リストラの心配もない。酒やタバコ、ゲームの類は親切な仲間が持ってきてくれるし、言うこと無しだ」
青 「いいのかなー。問題発言じゃないのかなー」
荒 「最高じゃないですか。それで女の子がいたら天国っすね」
滝 「そのための薪の写真だ」
薪 「! おまえな!」
滝 「青木だって似たようなことしてるぞ、ぜったい」
青 「そ、そんなことしませんよ。オレ、天然天使キャラですから」
薪・滝・荒「「「堕天使」」」
青 「どうしてオレを責める時だけ一致団結するかなあ」

荒 「そう言えばおれ、室長のビデオ撮ったんだっけ」
薪 「!!! 荒木、あれ、フィルム入ってないって言っただろ」
荒 「えへへー。実は入ってたんですよ。じゃーん」
薪 「やめろバカ! ――ん? なんだ、例のシーンじゃないのか。ならいいや」
青 「? 例のシーンてなんですか?」
薪 「おまえは知らなくていい」
青 「荒木。薪さんに内緒で、こっそり教えて」
荒 「この腐れブログに書いてありますから。自分で読んでください」
青 「どれどれ? ……なるほど、オレの知らない所でこんなことが……小菅にも写真が出回って……カチッ」(←何らかのスイッチが入った音)

滝 「チェックが甘いな、青木。おれはとっくに確認済みだぞ。ところで、どんなビデオだ? ほう、寝顔か。これは高く売れるぞ」
荒 「本物の天使みたいですよね」
滝 「××××ぶっかけてやりたくなる顔だな」
薪 「おまえはとことんゲスだな」
荒 「あはは、先輩の気持ち分かるっすよ。おれもつい――、……」
滝 「うん? 荒木、どうした。――えっ、なんでいきなり気絶? がっ!」

薪 「あー、美味かった。滝沢、この酒また持ってきてくれ。あれっ? 二人とも、どうしたんだ?」
青 「二人とも疲れてるみたいで。特に荒木はハードな役回りでしたから」
薪 「そうか。じゃ、このまま眠らせてやって……なんか二人とも苦悶の表情に見えるけど。寝落ちと言うより強制的に落とされたみたいな顔なんだけど」
青 「よっぽど疲れてるんですねえ、可哀想に。毛布を掛けておいてあげましょうね。二人が風邪を引かないように」
薪 「毛布って言うか、ズタ袋じゃないのか、それ」
青 「最新型の寝袋なんですよ。見た目よりずっと温かいし、寝心地もいいんです」
薪 「へー。そうなんだ」
青 「毛布だと寝てるうちに肌蹴ちゃうでしょ。その点寝袋なら安心ですから」
薪 「なるほど」
青 「こうして頭まですっぽり被せるのがコツです。ロープ、いや、専用の止め具で頭部と足を縛っ、じゃない、固定して、これでよし。
 動いたらお腹空いたあ。おでん、食べようっと。いただきまーす」

薪 「どうして二人を床に? それもソファの後ろに隠すように」
青 「もぐもぐ。ソファに寝せておいて、落ちたら大変ですし。ここならソファがストッパーになりますから、転がって怪我をすることもないでしょう」
薪 「なるほどなるほど。一見、東京湾から上がってくるヤクザの袋詰め死体に見えるけど、この姿にはおまえの気遣いが散りばめられているわけだ」
青 「そんな。別に褒められるようなことじゃ。もぐもぐ」
薪 「しかも奥ゆかしい……ダメだ、キュンキュンしてきた」
青 「なにか言いました? もぐもぐもぐ」
薪 「なんでもない。そろそろお開きにして、僕たちは家に帰ろう」
青 「そうですね。行きましょうか。ごくごくごく」


*****



滝 「行ったな。もう大丈夫だ。起きていいぞ」
荒 「あー、怖かったー。にっこり笑いながら鳩尾一発っすよ。あり得ねえっす」
滝 「青木の体術は岡部直伝だからな。見た目に騙されると痛い目に遭う」
荒 「室長は完全に騙されてるし」
滝 「薪は身内の嘘には弱いからなー」
荒 「室長らしいっちゃらしいですけど、ああっ! おれのはんぺんがなくなってる!」
滝 「おまえ、本編でさんざん食ってたじゃ、あっ! ちくわぶが一本もない!!」
荒 「ていうか、ニンジン以外残ってませんけど。大鍋いっぱいあったのに」
滝 「つゆも殆ど飲み干してある。なんて非道な」

滝・荒 「「――あいつこそ本物のモンスターだっ!」」



(おしまい)

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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ブラック青木(笑)

男爵に次いで好きです、薪さんのことになると腹真っ黒な青木!(°▽°)
ほんとにこの二人はお互い凸凹がぴったりと…あ、エロい話ではありません。
んで薪さん絶対にしたくなってるし!(結局)

ご心配ありがとうございました( ´∀`)
あるんですよ!快気祝いが!熱ある時にラフ描いた、そりゃもう変態丸出しのが。熱のせいですから。もう下がりましたが仕上げますね(だから結局)

続編があるんですね!?(*≧∀≦*)
「剛くんたらほんとに分かってるの!?ごめんなさいは!?」的なやつですかね。それとも
「薪さんは俺の愛を信じてくれてないようですね。それでは仕方ありません。体で…ふーふーふー。」的な感じですかね。
どちらにしても楽しみです!(2択かよ)

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あとがき待ってました!
このやりとりで犯人と青木の立場が
完全に壊れているのがすごく面白くて
大好きです(*^^*)
青木の嫉妬ぶりもすごいですねー
警察官があそこまで‥

お鍋に人参が残ってたということは、
途中で薪さん青木いじめやめちゃったんですね。滝沢さんのお酒でご機嫌になって
忘れてしまったんでしょうか。。
しづさんの薪さんは、人間性が強くてすごい可愛いです!笑

Aさまへ

Aさま。

>薪さんの為なら堕天使にもなるよね青木!

わたしたちみんなそうですよね!
アクマにでも魂売るわww


>青木も鈴木さんのように腹黒くなればいいと思います。

えー、わたしはそれはダメー。(書いてることと言ってること、違っててすみません)
原作の青木さんは、純粋でいいんです。それでこそ薪さんの光たり得るのです。
それに、薪さんも結局は青木さんの純粋さに惹かれているわけですから、そこは変わらずにいて欲しいんじゃないかな~。


>荒木も少しは薪さんに欲情したんじゃないか

この辺は読む方の自由ですけど。
わたしの中では、荒木は完全ノーマルなんで、欲情してません。もしも欲情してたら、(貝沼がそうしていたように)犯してたはずだし。できなかったから器具を使った、という設定になってます。

でも、解釈は読む人の自由ですから(^^)
わたしたちが「原作の青薪さんは完全両思い」と解釈してるのと同じように(笑)


>性的虐待の様子を撮ってなくてよかった!

「ネットに流した」って、脅しただけだったんですね。
この辺、回収しきれなくて。
荒木の口から語らせるのも、薪さんの口から青木さんたちに確認するのも不自然だったので、そのままにしちゃいました。
騒ぎになってないんだから脅しだったんだな~、と思ってください☆



>おでんの具ではちくわぶが一番好きです^q^

ええ~、そうなんですか?
ごめんなさい、滝沢さんと好みが一緒なんて、嫌じゃなかったですか?(^^;

わたしははんぺんです!
お義母さんもオットも苦手な具なので、うちではいつも独り占めですww

なみたろうさんへ

なみたろうさん。


>薪さんのことになると腹真っ黒な青木!(°▽°)

原作の青木さんはどこまでも純粋培養でいて欲しいですけど、
二次創作の青木さんは、ちょっとくらい黒くてもいいかな。
純粋過ぎてもねえ。ぶっちゃけ、話、作りづらい(笑)


>んで薪さん絶対にしたくなってるし!(結局)

いや、単にからかってただけですって。
もちろん建前ですケドw


>快気祝い

拝見しました~。
や、ホント変態だな  とっても可愛いです。←とって付けたよう。

なんでだろう、薪さんて、
こういうカッコさせたくなるよね?
元々はそんな趣味ないのに、薪さんを見るとムラムラくると言う……貝沼さんの気持ち、ちょっと分かるよね?(笑)


>続編

「剛くんたらほんとに分かってるの!?ごめんなさいは!?」的なやつ です。
残念ながら、「薪さんは俺の愛を信じてくれてないようですね。それでは仕方ありません。体で…ふーふーふー。」ではありません☆
ちなみに、「剛くんたら」のセリフは、うちでは滝沢さんが言います、ごめんなさい。

Hさまへ

Hさま。


>しづ薪さん、生きて帰ってきたよかった

はい、無事(?)に帰ってきましたよん。
ご心配お掛けしました~。


>「小菅の帝王」ことたっき~、
>「プレーリー」なあらっき~
>そして「ブルーな堕天使(悪魔?)」あおっき~、
>薪さんは「ピンクな天使」かな。きゅんきゅんしてるし。

清水先生風に、全部「き」でまとめましたね(笑)

青木さん、「ブルーな堕天使」ですか(>m<) 当たってるw
薪さんは「ピンクな天使」?
オヤジがピンクって(笑)、あ、いや、
薪さん、ピンク似合いますよね! 原作でもサーモンピンクのセーター着てたし!


>しづさんちのキャラはユニークで個性豊かな人そろっててすき。

遠くから見る分には楽しいですよね(^^)
現実には、自分の人生には誰も関わって欲しくないです。疲れそう(--;


>薪さんは見た目に騙されてる?愛しているから騙されてる?

あばたもエクボなんですかね?
それともただの アホ ……いえその。


>いつか本編でも(えろえろとはっぴー)ピンクな天使な薪さんがみたいな。

Hさんの顔文字、力作ですね!!(>▽<)

第九編では、ブルーな薪さんばっかり見てきましたからねえ。
原作ではピンクは無理かもしれませんが、
せめて、薄ーい桜色くらいの薪さんは見てみたいものですね(^^)

杏桜さんへ

杏桜さん。


>あとがき待ってました!

まさか、これを待ってくださってる方がいらっしゃるとはww

シリアスな話の後は、ギャグが書きたくなるんですよねえ。
それも、お話を根底から引っくり返すようなギャグが書きたくなる。
そんなわけでいつも、犯人と薪さんが仲良くなっちゃうんです(笑)


>お鍋に人参が残ってたということは、
>途中で薪さん青木いじめやめちゃったんですね。

あ、そうですね。全部食べさせなかったんだ。
滝沢さんのお酒、よっぽど美味しかったんですねw

アホっぽい薪さんですが、可愛いと思ってもらえて嬉しいです。
どうもありがとうございます(〃▽〃)


プロフィール

しづ

Author:しづ
薪さんが大好きです。

2008年の夏から、日常のすべてが薪さんに自動変換される病に罹っております。 
未だ社会復帰が難しい状態ですが、毎日楽しいです。

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