You my Daddy(13)

 こんにちは。

 前回の記事、ちょっと間違って公開しちゃって(^^;
 お昼ごろに気が付いて訂正したんですけど、意味不明の挨拶文、読ませちゃった方すみませんでした。
 しかも、短いからこの章と一緒に公開するはずだった……重ね重ね、すみませんでした。


 過去作、公開作ともに、毎日たくさんの拍手をありがとうございます。
 8月22日あたりからかな、ずっと過去作を読んでくださってる方、こまめに押してくださってありがとう。
 最近書くのに時間掛かるから、早めにお礼を用意しておこうと思い、あ、これ7万のお礼だっけ、7万5千がこれから、……今月の青木さん、よかったよねえ!!(←メロディ感想でごまかしたつもり)


 ところで。
 子供さんの夏休みの宿題とバトルしてたお母さん方、いらっしゃると思うんですけど。(あ、うちだけですか?)
 わたしには子供はいませんが、姪っ子が高校2年生なんですよ。でね、この子がまた、勉強キライなタイプで。読書感想文の書き方を教えてくれってわたしのところに来たんです。(←高校生にもなってこの始末) わたしも感想文は苦手なのであまり自信がないのですが、出来る限り協力するよと請け負ったものの、始まってみて困惑しました。
 感想文以前の問題として、彼女、本を読むのがメンドクサイって言うんですよ。
 もう時間ないし、仕方ないんで、姪がお勧めだと言ってた漫画の感想を書いちゃえ、ってことになったんですけどね。(先生、ごめんなさい)
 本を読むのがメンドクサイって、あんな楽しいのにどうして? て不思議に思ったんですが、今回、姪と同じ本を読んで、その理由がなんとなく分かったような気がしました。
 彼女は、びっくりするくらい感動が薄い。
 わたしなんか主人公の健気さに、涙が止まらなくなっちゃったくらいなんですよ。(好きな人の幸せのために身を引く主人公が、薪さんと重なったせいもありますが)
 だから「この人のこういう行動にわたしはすごく感動した」って力説しても、姪は「ふーん」て。
 そこは彼女にはツボじゃなかったのか、それなら「他に感動したエピソードは?」と訊けば「よく分かんない」
 ……そんな気持ちしか自分の中に生まれないんじゃ、そりゃつまんねーよ。てか、本が可哀想だよ……。
 漫画でこの調子じゃ、小説は余計だよねえ。字ばっかり並んでるしねえ。見て面白いものじゃないよねえ。
 登場人物の気持ちを想像し、彼らに共感し同調し、一緒に冒険や恋愛を楽しむことができなかったら、読書は全然面白くないです。逆に、それさえできれば何処にでも行けるし何にでもなれる。あのワクワク感、彼女は知らないんだろうな。
 本も可哀想だけど、姪も可哀想だと思ったのでした。

 400字詰め原稿用紙5枚分も書けない、と姪が泣くので、とりあえず自分でも感想書いてたら、さらっと書いただけなのに原稿用紙10枚になりました。感じたことの半分も書いてないのに……SSと同じで、要点まとめられなくてすみません。






You my Daddy(13)





 薪と決めた合流場所は、マンションから歩いて5分の井之頭公園だった。ヒロミたちがいるなら、むしろこちらの方が可能性が高いと青木が思ったからだ。しかし青木の予想は外れ、薪の顔を見た青木は残念な報告をしなければならなかった。
「公園にはいませんでした。コンビニにも来ていないそうです」
 天気の良い休日を楽しむ親子連れで賑わう公園の正門前で、薪は沈痛にくちびるを噛み締めた。青木が短い報告をする間にも何人かの子供たちが、門前に立ったままの2人を不思議そうに見上げて公園の中へ入って行った。

「とりあえず、乗ってください」
 ヒロミたちを保護するため、青木は車を用意していた。駐車場に薪を案内し、彼を車に乗せると、「次はどこを探しましょうか」と彼に指示を求めた。しかし薪は黙ったまま、さしもの彼も捜査方針に迷いが生じているようだった。闇雲に探しても意味がない。宛てを付けるには、彼女たちとの暮らしは短すぎた。

「……ちゃんとした携帯を持たせるんだった」
 当座の連絡のためだからと、プリペイド携帯を選んだのは失敗だった、と薪は言った。プリペイド携帯はWEBが使えないため、GPSを追うことができないのだ。
 その深刻な表情から、ヒロミたちが逼迫した状況に置かれていることが分かる。第三者の遠慮を捨て、青木はストレートに尋ねた。
「薪さん。ヒロミさんたちには、どんな危険が迫っているんですか」
 それはヒロミたちのプライバシーに深く関わっていたが、この期に及んで隠し立てることはマイナスにしかならないと、薪はそう判断したのだろう。青木の問いに迷うことも言葉を濁すこともせず、明確に答えた。

「あの日、ヒロミたちに絡んでいたのはヒロミの父親だ」
 戸籍上の父親、つまり育ての親と言うことか。

「彼は3年前、家庭内暴力を繰り返した末、母親の笹原亜由美を殺害。殺人罪で起訴されたが、その言動が常軌を逸していたため、刑法39条の適用により治療期間を含めて執行猶予5年の判決が下りた。裁判が終わると同時に、I県の精神病院に入院していた」
 青木が初めて聞かされる、ヒロミの壮絶な過去だった。父親が母親を嬲り殺す、そんな家庭で彼女は育ったのだ。
「父親が、その病院を退院したのが1ヵ月前だ」
 ヒロミ達が薪の元を訪れた頃だ。それではヒロミは、育ての親から実の親のところへ逃げてきたのか。
 実に賢明な判断だった。その暴力が自分と子供を襲うと、ヒロミには分かっていたのだ。

「だから外に出るなと、あれほど言ったのに」
 言いかけて薪は首を振った。
「僕のミスだ。SPを付けておくんだった」
 なんでも自分のせいにしたがる薪の悪癖は相変わらずだが、その前に漏らしたヒロミへの非難は、普段の薪なら口にしない言葉だ。それだけ焦っているのだ。

「父親がヒロミさんたちを連れ去ったとして、場所に心当たりはないんですか」
「岡部を、ヒロミたちが住んでたアパートに向かわせてる」
 ピリリという無機質な電子音が薪の薄い胸を震わせ、彼の声を途切れさせる。素早く携帯電話を耳に当て、薪は期待に満ちた声で岡部の名を呼んだ。しかしすぐにその瞳は失望に塗り替えられ、彼の横顔は憂いに覆われる。どうやらアパートにも、ヒロミたちはいなかったらしい。
 しかし捜査を命じられた以上、何かしらの成果を上げてくるのが岡部という男だ。

『所轄の連中に声を掛けたんですが、千代田線の乃木坂駅で、それらしき親子連れが目撃されてます。子供がなっしー人形を持っていたそうです』
「乃木坂駅か。それなら」
「何かあるんですか」
「笹原亜由美の――ヒロミの母親の実家がある」



*****

 この下、メロディ10月号の一言感想です。
 ネタバレしてますので、たたみます。(*´ω`)┛ 




 メロディ10月号にて、青薪祭り絶賛開催中です!
 もはやそうとしか思えない。めっちゃ青薪色、濃かった!!

 今回、青木さんの変化がすごく嬉しかったです。
 薪さん絡みの青木さんの嫉妬は、これまでにもありました。滝沢さんとか岡部さんとか、あれで結構ヤキモチ妬きさんです。でも今回のタジクさんへの嫉妬はすごかった。青木さんのあんな顔、初めてじゃないですか?
 あれは「薪さん取られて悔しい」と言う気持ちと、「天才の会話に入って行けない秀才の嫉妬」なんでしょうね。
 青木さんだって飛び級するような優秀な頭脳の持ち主なんですよ。でもあの2人がその遥か上を行っちゃうから、比較で自分が凡人に成り下がってしまう、それでプライドが傷ついたんだと思います。それであんな険しい顔つきになったのではないかと。

 でも、人間、頭さえ良ければいいってわけでもないからね。
 世の中渡って行くには、社会性の方がずっと大事だからね。
 てか、この世がタジクさんと薪さんばっかりだったら、世界は3日で滅ぶんじゃなかろうか(笑)

 ただ、タジクさんは途中から、青木さんを鍛えようとしてるんじゃないかと思いました。
 最後の「涙なんか」の下り。
 あなたの涙は純粋な善意からのもので、それは確かに人を感動させるけど、泣いて薪さんに守られるばかりじゃなく、あなた自身、もっと成長して強く賢くならないと、薪さんのパートナーとしてやっていけませんよ、って言ってる気がする。
 少なくとも、最後の一幕で「凡庸」という評価は覆ったものと思います。
「犠牲になってしまう何の罪もない人の命のために」という理由だけでプライド捨てて受刑者に頭を下げる警察官を、上司の役に立てない自分の不甲斐なさを悔しく思って泣く人を、凡庸とは言えないはずです。むしろヘタレ、いやその(^^;

 それと今回、ギャグがすごかった。それもネタ元がほぼ薪さんというww
 熱出したら桃缶とか(昭和か)、
 グーのまま気絶とか(岡部さんとの体格差が子供みたいでめっさ可愛い)、
 一番笑ったのが理不尽なパワハラ。
「デカいだけじゃなくて骨まで固いなんて おまえ最低だ!」
「骨が固くてすみません」
 なんなの、この夫婦漫才は!!(ノ∇≦*)

 特別編ならともかく、本編でこんなに笑う日が来るとは。
 先生、絵もギャグも神すぎです。最高!((^∀^*))



 

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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なっしー……

青木くんが水につけた野菜みたいにシャキーンってなってるのが……(笑)
かわいらしい(笑)

そしてヒロミさんたちは、あのなっしー人形を?目立ちそう……!
お話も核心に向かってますね!楽しみにしています。



メロディ10月号、青薪劇場でしたね!

前回が鈴薪劇場だったから(^^;)このまま鈴薪劇場が続いたらどうしようと思っていたのですが、「だからこそ今ーー」というつよしくんの決意を受けてか青薪劇場になっていてうれしかったです。
いや、鈴木さん好きなんですけどね……。でも薪さんには前向きに生きて欲しいというか……。

青木くんと薪さんの夫婦漫才も面白かったです。
あの八つ当たり、心を許している証拠ですよね。ムチャクチャなのに、素直に謝る青木くん……泣いちゃうし!!
今回のタジクへの嫉妬はかなりあからさまでちょっとビックリしました。
でもいい感じです!!

次回はもっと頑張って欲しい!←鬼

Mさまへ

Mさま。

はじめまして。
コメントありがとうございます。
こんな文字ばかりのブログに日参いただき、恐縮です。

え? 薪さん、かわいいですか?
うちの薪さんはオヤジでカンチガイ大王ですが、あ、そこまではまだ読んでないのかな?
この先、イメージダウンさせちゃうことがあったらごめんなさい(^^;

Mさまの、またのお越しを心よりお待ちしています。


にゃんたろーさんへ

にゃんたろーさん。


>青木くんが水につけた野菜みたいに

薪さんに告ってもらった途端に元気っすね(笑)
青木さん、良くも悪くも正直者ですから。


>あのなっしー人形を?

いえ、これは誘拐犯が使った小道具です。
これを使って子供を人質に取り、ヒロミに言うことを聞かせたんです。
……はっ! なっしーが悪の手先に!? ←違うから。


>メロディ10月号、青薪劇場でしたね!

ねー!!
あおまきすとにとっては神回でしたね!

うんうん、分かりますよ。
鈴木さんのことはわたしも大好きですよ。鈴薪さんもいっぱい書いてますし。薪さん死んだらソッコー鈴木さんのとこへ行くんだろうな、と思ってますし。
でも、薪さんがこれからも生きていく決意をしているなら、その隣を歩くのは青木さんしかあり得ないですから。
その意味で、ちゃんと自分の気持ちとも向き合って欲しいし青木さんとも話し合って欲しい、てかあの手紙二人の間では終ったことになってるみたいだけどおばちゃんは諦めないからね?!


>あの八つ当たり、心を許している証拠ですよね。

同意です!
うちの薪さんも、何かあるとすぐ「青木が悪い」って始まりますが、あれは愛情表現ですから!
根底に確かな絆があると確信が持てなければ、あんな真似できませんよね~。

そして素直に謝る青木さんw
「骨が固くて済みません」て謝り方からして素直すぎですww


>次回はもっと頑張って欲しい!←鬼

えっ、もっと頑張るですか?
にゃんたろーさん、キビシーww

そうですね、次回は捕り物だと思いますので、青木さんの勇士を期待しましょう(^^

Aさまへ

Aさま。

>読書感想文

Aさまもですか~。
普通の作文より難しいですよね。その本を読んでない人にもある程度は分かるように書かなきゃいけないし。

先生へのお手紙、毎回書いてらっしゃるんですね。
偉いなー。


>今月のメロディ

はい~、今回は内容濃かったですよね。
ページ数は普段通りだったと思うんですけど、すごく読み応えがあるように感じました。
スリルあり、ギャグあり、萌えどころあり、それでいて話も進んでますしね。普通はこれだけ入れちゃうと、枝葉ばかりで本筋が進まなくなっちゃうことがあるんですけど、このバランス感覚、さすがです。


>薪さんに守られるのではなく頼られる男になるというのが今後の青木の課題ですかね。

そうですねえ。
薪さんは全然望んでないと思いますけど(笑)、青木さんが自分で自分に課すようになるかもですねえ。
でもって薪さんは、その努力が自分のためだと分かってキュンとしちゃうんだよ、きっと。

感想文

どんどん核心に迫ってきましたね。
すごく先が気になります!
やっと青木くんも元気になってきましたし・・
・・・ふなっしーも気になります。笑

しづさん、ふなっしーお好きなんですね。
いつも一緒に寝てられるんですか?かわいいですね~。
私もテレビ観ていて何故かふなっしー出てくると目で追ってしまいます。憎めない妖精ですね。ふふ。
うちの父も好きでテレビに映ると「あ、ふなっしーや!」って喜んでます。

姪っ子さんの読書感想文、無事に終わりました?
へぇ。最近の子って本読むの面倒なんですね。そもそものところがダメって・・感想文どころじゃないですね。
私は本を読むのは大好きなんですけど、感想文が苦手でした。結局あらすじ書いてるだけって感じになります。
ちょっと書いて原稿用紙10枚って!!すごい!私ならしづさんのをそのまま写して・・・あ、すみません。
お疲れ様でした。

メロディ読みました。
リアルタイムで読めるのが嬉しくて嬉しくて。
薪さん、お熱のせいでしょうかね。昭和ちっくな発言(もも缶)とか。かわいいです。
青薪劇場・・次も楽しみです!

お陰様で、経審無事終わりました。ふぅ~。
手直しひとつありましたけど、FAX提出だったので良かったです。
あ~。今年も無事終わった~!
サイン効果ですかね!笑

ばろんさんへ

ばろんさんへ


経営審査、お疲れさまでした!
FAXの手直しで済んだなら、それは一発合格ってことですね。よかったです~!
あれが終わると、ホント、ホッとしますよね(^^)
サインのご利益、ありましたね(笑)



>どんどん核心に迫ってきましたね。

そうなんですけど、今回の話、あんまり気持ちの良い話じゃなくて。
公開するの、ちょっと申し訳ないような気がします。←なぜそんなものを書く。←書いてるときは気にならないのよ、これが。


>しづさん、ふなっしーお好きなんですね。

えへへ~、そうなんですよ~。

>いつも一緒に

え、や、その、置くところが無いからっ(〃_〃)
……すみません、一緒に寝てます。
ビロードみたいな生地でできてて、肌触りは最高なんですけど、暑いんですよ。夏の間は冷房ガンガン効かせてます(笑)


>「あ、ふなっしーや!」

まあ、お仲間(〃▽〃)
ばろんさんもお父さんも、いいシュミしてますね☆



>読書感想文

おかげさまで、なんとか仕上がったみたいです。

そうなんですよ。本を読むのが面倒、ってそこからかい! と突っ込んでしまいました。
わたしも感想文は苦手ですよ。だからレビュー書かないんですよ。


>原稿用紙10枚

いいお話だったんでね、ついつい書いちゃいました(笑)
知ってるかな、「1週間フレンズ」と言う漫画で、友人の記憶が1週間しか持たない女の子に恋をして、彼女と友だちになろうとする男の子のお話なんです。テレビアニメにもなったみたいですよ。
そのままの題名だとモロバレなので(先生、ごめんなさい)、「月曜日の見知らぬ君へ」という偽題を付けました。(先生、本当にごめんなさい)



>青薪劇場

薪さん、可愛かったですねえ♪
桃缶、好きなのかな?
きっとさ、薪さんが熱出したとき、鈴木さんが食べさせてくれたんですよ。
「これ食えば熱なんかすぐに下がるよ。ホラ(あーん)」「そういうことは女の子に……(ぱくっ)」とかねww

はっ、いつの間にか鈴薪劇場に!
おそるべし、鈴木王子!


プロフィール

しづ

Author:しづ
薪さんが大好きです。

2008年の夏から、日常のすべてが薪さんに自動変換される病に罹っております。 
未だ社会復帰が難しい状態ですが、毎日楽しいです。

しづの日誌

法医第十研究室へようこそ!
メロディ6月号、読みました。
一言感想 「どひゃー……」
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