You my Daddy(19)

 こんばんは!
 ご無沙汰してます、てか、
 やべー、下手したら11月終わっちゃうよ!

 毎年、11月は更新少ないんですよねえ。ちょうど現場が始まる時期だからねえ。
 今年の下請けさんは、32歳のお洒落さん。ピアス付けた下請けさん、初めてです。
 監督員さんは、25歳の草食系男子。若い子に挟まれて、おばちゃん、嬉しいような、目のやり場に困るような。
 いやあのね、
 けっこうなイケメンくんコンビなのですよ、この二人。
 片方は現場の人間だから色黒で細マッチョ、もう片方は役所職員だから色白で細面、髪の毛さらっさらの眼鏡男子。(たまにコンタクト) 現代っ子らしく二人とも170センチオーバーでスタイル抜群。腰の位置が高くて足が長い。
 その二人が触れんばかりに顔を近付けて一つの図面を覗き込んでいるのは、テレビドラマの一場面のようです。てか、
 これ、腐女子が見たらすげー騒ぎになると思うよ?
 薪さん限定腐女子のわたしですら、ちょっとドキッとしましたもん。

 ちなみに、
 下請けさんの32歳は、先月第1子が誕生しました。女の子だって♪ パパ、おめでとう♪
 役所さんの25歳は、来月結婚式なんだって♪ 12月20日からハワイに新婚旅行だそうです。お幸せに♪


 
 すっかり忘れられちゃった自信ありますけど、お話の続きです。
 コメントのお返事も、1月遅れですみません(^^;)
 書いても読んでもらえないかもですけど、書かせてくださいね。自分が楽しいから。<こら。


 それと、連日、たくさん拍手いただいてます。ありがとうございます。
 おかげさまで8万5千を超えまして +゚。*(*´∀`*)*。゚+  あ、お礼SS……どうしましょう(゚△゚;ノ)ノ
 書きたいなあって思ってる話はあるんですけど、12月8日に経営審査があって、それが終わったらプロット立てますね。コメントのお返事ともども、気長に待ってやってください。ヾ(・∀・)ノ





You my Daddy(19)





「よかったですね、ミハルちゃん。大したケガじゃなくて」
 祝いの言葉を添えて差し出された書類を受け取り、薪は軽く頷いた。青木から情報が入ったのだろうが、相変わらず岡部は耳が早い。
「まだ小さいから、背中の傷も残らないだろうって医者が言ってた」
 女の子だから傷が残ったら可哀想だ、と言いながら薪は書類に目を落とす。無味乾燥な文章と数字が並んだ書面を、お気に入りの女優の写真集でも眺めるように微笑んで、「よかった」と呟いた。

「ミハルちゃんが退院したら、ヒロミさんたちは飯田橋のアパートに戻るんでしょう? これでやっと青木が落ち着きますね」
 バサッと音がして、見れば薪が書類を床に落としている。拾うのかと思いきや、それを足で踏みつけようとするから、慌てて岡部は床に屈んで薪の靴先から書類を取り返した。
「ちょ、何するんですか!」
「あ、すまん。つい」
 書類仕事が苦手な岡部が苦労して作った書類を足蹴にするなんて、薪らしくない。なんなんですか、と水を向ければ、おそらくは誰かに胸の内を打ち明けたかったに違いない彼の、くちびるより饒舌な亜麻色の瞳が「聞いてくれるか」と岡部に語り掛けていた。

「初めてヒロミたちを家に連れて帰った日、青木と彼女たちと3人で夕飯を作ってるのを見てたんだ。それが本当に仲の良い親子そのものって感じで……正直、焦った」
 何を言い出すのかと思えば、と岡部は思わず肩が落ちるほどに脱力する。
 薪は鋭い勘と卓越した推理力の持ち主だが、それを発揮できるのは事件の時に限られていて、日常的なこと、特に恋愛方面に於いては常人に劣るというかいっそ中学生かと突っ込みたくなるくらい純情かつ鈍い。
 家を追い出された青木の憔悴ぶりを見ていた岡部には、薪の言動は身勝手極まりなく思えた。彼女たちを自分で家に上げておいて、勝手な話じゃないか。

「だったらなにも、あの母娘をご自分の家に置くことなかったじゃないですか。ホテルの部屋でも借りてやって、裁判所の禁止命令が出るまで保護してやれば」
「それじゃ、青木が彼女に会いに行くのを止められないだろ」
 はあ? と岡部が間の抜けた声を出す。「分かってないな、岡部は」と愚痴って薪は、マホガニーの机に肘をついた。
「相手は僕より20歳も年下の女だぞ。本気で来られたら勝ち目がない」
 分かってないのはどっちなんだか。青木はあなた以外の人間なんか目に入ってませんよ。ほとんどが昆虫、いいとこ爬虫類です。
「もともと青木は、ああいう女が好みなんだ。黒髪で、気が強くて頭がいい」
 それって雪子先生のことですよね。青木は全然興味無かったみたいですけどね。
「しかも彼女、Dカップだぞ」
 それはあんたの趣味でしょ。
「細身のくせにDカップなんて反則だ。岡部もそう思うだろ」
 同意を求められてもすみません、反則の基準がわかりません。

 岡部は書類を順番に揃えて机の上に置き、バリバリと短く刈った頭を掻いた。
「だから青木を追い出したんですか?」
「ホテルに泊まるって言い出したのは青木の方だけど。敢えて留めなかった。……青木、ちょっとがっかりした顔してた」
 それはヒロミさんに会えなくなってがっかりじゃなくて、薪さんが引き留めてくれないから、てか、一番はあんたの鈍さにガッカリだよ、青木のやつ可哀相にっ。

「それは薪さんの誤解ですよ。青木は決して」
「岡部は知らないからそんなことが言えるんだ!」
 誤解を解いてやろうとする岡部の心遣いは、薪の一喝に阻まれた。
「ヤバかったんだぞ。青木のやつ、僕と一緒にいてもずっと上の空だし」
 まさかそんなことが?
「ヒロミたちが来てから一度だけ、アフターにデートしたんだ。ついでに買い物に寄ったんだけど、僕が車から降りても後を付いてこなくて。挙句の果てに途中で帰っちゃうし。僕を道端に置いてだぞ」
 それは恋人としてというよりボディガードとして失格ですよね。
 青木の行動が解せなくて、よくよく話を聞いてみれば、帰宅途中でヒロミたちにばったり出くわせたらしい。青木は気を利かせたつもりだったのだろう。
 岡部がそう言うと、薪は眉間の縦皺をますます深くして、
「そんなことあるもんか。ミハルと一緒に遊ぶのも楽しいし、ヒロミの手料理も楽しみだって、青木が自分で言ったんだぞ」
 それはそう言うしかないだろう。岡部もそうだが、青木もまたつい最近まで、ヒロミたちが薪の肉親だと信じていたのだから。

 あまりにも青木が不憫で、岡部は青木の気持ちを薪に説明してやろうという当初の目的を翻す。代わりに彼は、ちょっと意地悪な質問で意趣返しをした。
「そんなに青木が信用できませんか」
「……そうじゃない」
 小さく首を振って、薪はバツの悪そうな顔をした。
「青木を信じてないわけじゃないけど……不安なんだ。自信がない。僕は結婚もできないし子供も産めない。形のあるものは何もやれない。いつだって戦々恐々だ」
 両の手首を百合の花の蕾のように内側に折り曲げて、薪はそこに鼻先を埋める。本当は言いたくない、他人には聞かせたくない、でも吐き出したくて堪らない想いを解放するとき、人はこんな表情になるのかもしれない。困り果てた、子供のような貌に。
「おまけに十も年上だし。策を弄さずにはいられない」
 沈んだ声と同じに伏せられていた睫毛が、岡部の顔色を窺うように開かれる。上目遣いのその顔は無敵の花貌。青木が見たら腰砕け確定だ。

「軽蔑するか」
「いいえ」と岡部は答え、にこりと笑った。
「それぐらいのテクニックは必要です。男は誘惑に弱い生き物ですからね。その調子でガッチリ捕まえておくことをお勧めしますよ」
 本当はそんなもの、全く必要ないと岡部は思った。だけど、これは良い傾向だ。薪が積極的に、青木を自分のものにしようとしている。
 いつもいつも何かに遠慮して、一緒に暮らし始めてさえ青木を独占することに消極的だった薪が、彼の愛を自分に留めおきたいと願い、控えめながらもそれを行動に移した。赤飯でも炊いてやりたい気分だ。

「では所長。予算の件、よろしくお願いします」
「却下。福利厚生費の増額理由、こんなありきたりの要因じゃ通せないから。やり直し」
 ……承認印をもらってから話を聞けばよかった。
 突き返された書類を受け取って、岡部は大きな背中をしょんぼりと丸めた。



テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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Mさまへ

11/28にコメントくださった Mさま。

>一通りしづさんの小説、読ませて頂きました。

わー、どうもありがとうございます~。
お疲れになったでしょう。目薬注して、ゆっくり休んでくださいね。


「夢中で読みました」とのお言葉、とっても嬉しかったです。
どうもありがとう(^^)


>こんな素晴らしい小説を書けるしづさんが羨ましいです。

えー、そんなことないですよ。てか、こんなん、誰にでも書けますって。
妄想は誰でもするでしょう? それをお友だちに話して聞かせる感じで、文章にすればいいんですよ~。
イラストは才能と努力が必要ですが、SSはね~、妄想力と時間さえあればOKなんです。



>原作には出てこない、小野田さん、中園さんが大好きです。

わお!
オリキャラ好きになっていただけるの、嬉しいです!

この二人は書いてても楽しいです。
どっちもいい年したオジサンで、お互い家庭を持ってる普通の友人なんですけどね。その絆は強いですね。でもって、二人とも薪さんが可愛くて仕方ないと(笑)

標準語がエロチックって(爆)
Mさまの方では、「何だよっ!」て、なんて言うんですか?



Mさま、青木さんが大好きなんですね。
それではうちの話、最初の頃は読むの辛かったんじゃないかしら……(^^;

わたしも、今でこそ青木さん大好きですけど、最初の頃は大っ嫌いだったんです。
だからうちの話って、青木さんが薪さんを射止めるまでの苦労がハンパじゃないんですよww

ハマったのがちょうど、青木さんが雪子さんに恋をするあたりだったもんで。
薪さん泣かせるなんて許せないとか、天使すぎて嘘くせえとか、さんざん言いました。ごめんなさい。


>原作でも二人の想いは通じ合っていると信じています。

わたしもです!
そうとしか思えないですよ!

わたしの目が濁ってるから、だけじゃないと思いますよ。
友だちの旦那さんも、第九編を読み終わった後、「この話はこのホモがくっついて終わりなのか」って言ってたって。(身も蓋もない言い方ですが、普通の男の人の感想としてはリアルですよね(^^;)


>雪子先生も気づいていたし・・・

雪子さんもそうですけど、岡部さんも知ってますよね。
第九のみんなも、気付いてるんじゃないのかな?
薪さんがアメリカ行くとき、青木さんに早まるなメール送るくらいだから、ねえ(笑)



>青木さんと舞ちゃんの写真を見て涙流して・・・薪さんもいじらしいですよね。

あの泣き顔、可愛かったですねえ。
きっと、思いが溢れて来ちゃったんでしょうねえ。



>タイムリミットが一番ハラハラしたけど、更にモンスターは冷や汗でした。

すーみーまーせーんー!!
読者さまにはご心痛、誠に申し訳ないことで、しかし、
書いてる方は楽しいんだな、これがww(←鬼)

読む方だったら、けっこうクルと思うんですけどね。
書く方は、最後はハッピーエンドにまとまるの分かってて、そこに向かって書いてるから、そんなに辛くないんです。



>どのお話も、しづさんの登場人物に対する愛情が感じられて、

ありがとうございます。
はい。薪さん、大好きです。
他の人たちはみんな、薪さんを幸せにするためのコマみたいな按配ですが、彼らなりに一生懸命やってますので。可愛がってもらえると嬉しいです。



通りすがりさんへ

通りすがりさん。

>大爆笑*\(^o^)/*

ありがとうございます(≧▽≦)
ギャグ小説と銘打っているからには、笑っていただけるのが一番うれしいです。


>婚約済みで同棲中の彼氏の、彼女の付属者に対しての気遣いを盛大に勘違いして母に不安を吐き出す娘そのもの!

あははー、言い当て妙ですね!
原作でも、岡部さんは薪さんのお母さんですものねww


私生活へのお気遣いもありがとうございます。
最近は、手抜きの割合、どんどん増えてます(笑) 慣れって怖いわw

>心も息が出来なきゃ生きていられません。

心の栄養、大事ですよね(^^)
通りすがりさんも、たまにはご自分にご褒美あげてくださいね。

Sさまへ

Sさま。

>きゃー私もお赤飯炊きます ( ´ ▽ ` )

お赤飯、ありがとうございます(笑) 
うちの薪さん、かわいいですか? 嬉しいです(〃▽〃)
以前にも読者の方に、「オヤジかわいい」と評されたことがありますが。「ブサかわいい」に近いイメージなんでしょうかね。

原作薪さんは、恐れ多くて気安く近付けませんが、うちのは男爵なんで。「ヤダもう」と、肩でも叩いてやってください。女の子大好きなんで、喜びます。


>若い子と働く楽しさ

ありますねえ。
若い子は、とにかく身軽なんですよ。
現在、付帯の水道工事をしているのですが、堀山の深さが1.4mくらいあるんですよ。そこにひょいと飛び降り、またひょひょいと地面に上がってきて、まるでリスのように動くんですよ。
見ていて気持ちがいいです。若者ってすごいわ~。
プロフィール

しづ

Author:しづ
薪さんが大好きです。

2008年の夏から、日常のすべてが薪さんに自動変換される病に罹っております。 
未だ社会復帰が難しい状態ですが、毎日楽しいです。

しづの日誌

法医第十研究室へようこそ!
メロディ6月号、読みました。
一言感想 「どひゃー……」
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