ジンクス(1)

 Rです。(しょっぱなから(^^;)
 18歳未満の方と苦手な方はご遠慮ください。




ジンクス(1)







 白いシーツの海に、美しい女性が座っている。
 羞恥の色に頬を染め、恥ずかしそうにシーツで身体を隠している。
 薄布を押さえた小さな手を、大きな男の手がやさしくほどく。女はいくらか抗って見せるが所詮はポーズで、男がその美貌を覗き込むとうれしそうに微笑み、自分からくちびるを寄せてきた。

 伏せられた睫毛の美しさ。ほそい鼻梁。つややかなくちびる。細い首と小さな耳に、亜麻色の短髪がよく似合っている。
 さらけだされた華奢な裸身は凹凸が少なくて、女性としてのフェロモンには欠けていたが、青木には充分魅力的だ。こんなに細い身体でありながら、悦びをもって男を受け入れられることを青木は知っている。
 やわらかな耳たぶを口に含み、首筋から下へとくちびるを這わせる。幼い外見に似合わず、彼女はとても敏感な身体をしていて、すぐに吐息のような声であえぎ始める。そのアンバランスさが却って男を喜ばせる。
 仰向けになると限りなく平坦になってしまう胸も、青木の片手に余るウエストも、女にしては小さすぎる尻も、青木にとっては限りなく好ましい。別に青木は少女趣味ではないが、結局は相手をどれだけ愛しているかによるのだ。

 細い足を自分の膝で割って、その間に手を忍ばせる。細い肩がびくりと跳ね上がって、しなやかな両腕が青木の身体に縋りついてくる。
 そこはもう、充分に潤っていて、青木を待っている。
 彼女が欲しがっているのは解っているが、青木はゆっくり前戯をするのが好きだ。大きく足を開かせて、花芯に顔を埋める。彼女の反応を楽しみながら、愛液にまみれた花弁を舌と指でねぶる。
 形の良いしなやかな足が震えて、柔らかい内腿が青木の頭を挟みこむ。苦しそうな呼吸の狭間に、自分の窮状を訴えてくる。
 おねがい、はやく――――。
 彼女の切羽詰った様子が可愛らしくて、もっとじらしてやりたくなる。哀願する声を無視して、彼女の中を掻き回すように指を蠢かす。
 とうとう我慢しきれなくなったのか、彼女は大胆にも起き上がって青木の上に跨ってくる。幼い相貌に似合わない娼婦のような振舞いは、青木の男の部分をひどく刺激する。

 青木の上に深く腰を落として、細いからだを弓なりに反らせる。
 ぎゅっと締め付けられて、さらに深く飲み込まれる。そのまま上下に腰を使い始める。彼女の技巧は素晴らしかった。
 夢中で腰を振りながら、彼女は愉悦の声を上げ続ける。青木はこういうセックスが好きだ。自分の快楽もさることながら、こうして相手が悦んでくれることが純粋に嬉しい。

「気持ちいい?」
 細い腰を押さえて、下から突き上げてやる。繋がった部分からは愛液が流れるほどに溢れ出して、彼女の快感の深さを慮らせる。
「うん、いいっ、気持ちいいっ……!」
 素直に答えてくれる。
 恥じらいがないと思う人もいるだろうが、青木は正直に言ってくれたほうが嬉しい。
「イキそう?」
 快楽に身を任せる彼女は、とてもきれいだ。白い肌も頬も紅潮して薄紅色に染めあげられて、しなやかにうごめく美しい獣……。

「うん、うん、僕、もうっ……!」
 へっ!? ぼくって?
「し、室長っ!」
 青木の上で快楽に身悶えていた女性は、いつの間にか薪の姿になっている。その身体も、当然男のものだ。

――――― いつもならここで、びっくりして眼が覚めるはずだ。

 しかし、今日は醒めてくれなかった。
 それどころか、相手が薪だと分かるや否や青木の情感は途端に強くなって、自分を抑えることができなくなってしまった。相手の反応を楽しむどころか気遣う余裕すら無くしてしまう。
 ただただ、夢中になってその美しい肢体を愛撫する。
 激しすぎる愛撫に怯えたように、薪の身体が逃げ腰になる。亜麻色の頭を左右に振って、青木に待ったをかける。が、青木は止まれない。
 細い身体を押さえつけて、正常位に切り替える。薪のそこは女のように愛液を滴らせて、青木のものを咥え込む。もっともっと深く繋がりたくて、強く腰を打ち込んだ。

 今まで見たことのない追い詰められた弱者のような薪の表情が、青木の征服欲をそそる。ほそい腕と足を青木のからだに絡ませて、懸命に青木の動きに応えてくる薪が愛おしくてたまらない。
 自分の前でこんなに無防備に、こんなに淫らに快楽に喘いで……。
 先刻の名も知らない女性など比べ物にならない。この快感も、この愛しさも。
 お互いの名前を呼びながら荒い息の合間に何度もくちづけを交わし、ほとんど同時に絶頂を迎え――――。
 その後にうっとりと微笑んだ、この上なくきれいな薪の貌。

「愛してます、薪さん」
 もう一度くちびるを重ねようとしたところに、目覚まし時計のアラームが響いた。

 見慣れた自分のアパートの天井が目に映る。四角い照明と、収納型のエアコン。その吹き出し口からは冷たい風が出ていて、部屋を快適な温度に保ってくれているはずだった。
 が、青木は汗をびっしょりとかいて息を弾ませている。
「とうとう最後までやっちゃったよ……」
 こんな夢を見てしまったのは、実は初めてではない。
 相手はいつも薪にそっくりなあの少女だ。ときどき薪本人に成り代わるときがあったが、その瞬間に目が覚めるのが常だった。
 青木はノーマルな男だ。男と肌を合わせるなど、普通に気持ち悪い。

 しかし、薪だけは特別だ。

 あのときの薪は、本当にきれいだった。風呂から出たばかりで、桜色に全身を染め上げて、濡れた髪をタオルで拭きながら、全裸で青木の前に立っていたのだ。
 身体は男性のものなのに、その匂い立つような色香といったら。
 そんな経験があったせいか、今日は最後までいってしまった。しかも、薪に替わってからのほうが遥かに濃密で深いセックスで。
 下着もしっかり汚れているのに気付いて、青木は頭を抱え込んだ。

「あああ……オレ、どうなっちゃうんだよ……」
 今日もまた室長の顔がまともに見られない―――― 若い青木ならではの悩みの日々は、相変わらず続いていた。



*****

 原作の青木さんも経験ありと予想。(笑)


テーマ : 二次創作(BL)
ジャンル : 小説・文学

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Author:しづ
薪さんが大好きです。

2008年の夏から、日常のすべてが薪さんに自動変換される病に罹っております。 
未だ社会復帰が難しい状態ですが、毎日楽しいです。

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