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恋人のセオリー その2

 すみません、これ実は3作ありまして。
 ええ、とってもくだらないお話なんですけど、わたしはこういうグダグダな感じが大好きでして。
 R系のギャグって、癒されるなあって。
 あ、わたしだけですか? すみません。


 その2です、よろしくお願いします。
 薪さんの言動がその1と矛盾してますけど、気にしないでください。
 設定甘くてすみません。 ギャグなんで、大目に見てください。





恋人のセオリー その2







 薪さんはとても不思議な人だ。
 普段はあれだけ我が儘で自己中心的な態度を取るくせに、ベッドの中では一切の不満を口にしない。逆に、どういう風にして欲しいかも言わないから、青木は彼が何を望んでいるのかよくわからない。

 その日、後ろから重なる形で薪の中で動いていた青木は、薪の背中の筋肉が異様に強張っていることに気付いた。ぐっと歯を食いしばり、薪は声ひとつ上げないで耐えているが、それは羞恥心から快楽を抑えると言うよりは、純粋に苦痛に耐えているように感じられた。
「薪さん。もしかして、後ろからされるの、嫌ですか?」
「……正直に言うと、ちょっと」
 やっぱり。好みの体位ではなかったのか。それならそうと、早く言えばいいのに。

「なんで最初に言わないんですか?」
「だって、恋人だから」
 ベッドの中では恋人に逆らわない、というセオリーがあったらしい。

 青木にとってそれは実に都合の良い決まりだったが、このセオリーは薪の昔の恋人が作ったものだ。薪がそんな決まりに従う道理はないし、青木としても新しいセオリーは、薪と話し合ってふたりで作って行きたい。
「嫌だったら、そう言ってくれていいんですよ。なるべく薪さんのご希望に副うようにしますから」
「そうなのか!?」
 薪の驚きに満ちた顔に、青木は嫌な予感を覚える。なんだか、前にもこんなことがあったような。

「じゃあ、僕のセックスの理想を言ってもいいか?」
「理想?」
「抱き合ってキスして、さわって入れる」
 なんてつまらない……いや、シンプルなエッチだろう。

「ここにキスしたりとかは?」
「キスは首から上」
「じゃあ、ここを舐めたりとかは?」
「汚いだろ、そんなことしたら」
「体位は?」
「正常位に限る。でもって、トータルの時間は30分以内、挿入時間は5分以内で」
 時間制限まで?! てか、はやっ!!

「ああ、よかった。これからAVみたいな真似をさせられずに済むんだな。嫌でたまらなかったんだ」
 ほんっとうに、エッチが嫌いなんですね……。
「えっと、今日の分は終わったから、次の予定は4月15日だな」
 やっぱり3ヵ月後なんですね。てか、手帳に書くの、止めてもらえませんか。
 しかも、どうして印が赤十字なんですか? ボランティア?
 
「人事異動で忙しい時期だな。5月に延期してもいいか?」
 ……鈴木さん、助けてください……。
「いや、待てよ。5月は官房室の慰安旅行が……あー、もう、面倒だな。いっそ、盆と正月に限定しないか? それぞれ2回ずつで、1年のトータル数は同じってことで」
 うわああああん!!!

「青木、どうした? おなか痛いのか?」
 ベッドに突っ伏して泣きじゃくる青木の横で、薪はきょとんとした顔で首を傾げた。



 教訓。
 鈴木さんは正しいよ! 何ひとつ間違ってないよ!!


(おしまい)





(2010.1)



テーマ : 二次創作(BL)
ジャンル : 小説・文学

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しづ

Author:しづ
薪さんが大好きです。

2008年の夏から、日常のすべてが薪さんに自動変換される病に罹っております。 
未だ社会復帰が難しい状態ですが、毎日楽しいです。

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