言えない理由&楽園にて

 舞台裏です。
 ただのヒトリゴトです。
 お話には関係ないので、スルーしてください(^^
 
 言葉も荒いので、お気に障ったらすみません。







 


 若い頃の恋愛って、無鉄砲だったよね。
 ホント、自分でもびっくりするくらい、バカなことしてなかった?って、わたしだけか?

 恋愛に限らず、今なら絶対にできないようなことも、若いうちって平気でできたなあって。
 無分別で愚かな行動だったけど、それはあくまでも他から見たときのことであって、本人はそれを自覚していない。自覚がないと言うことは、そんなことを続けていたら結局は破綻することにも考えが至らないということで、自滅コースまっしぐらに違いないんだけど。確実に不幸へとつながっているんだけど。
 でもねえ。
 本人は案外、幸せなんだよね。少なくともわたしは幸せだったな。
 この薪さんも、とっても幸せだったと思うよ。  
 
 こんなん、世間じゃ通用しないのはよくわかってるんだけど。自分をダメにするような恋愛は駄目な恋愛だって、分かってはいるんだけど。
 それでも、薪さんは最高に幸せだったと思うよ。
 相手しか見えなくて、どんどん堕ちてくバカなオトコになってるけど、それは傍から見るからそう見えるだけで、本人はめちゃめちゃ幸せな世界に浸ってたはずだよ。幸福も不幸も、所詮は自分の気持ち次第なんだよ。自分が気付かなきゃ、幸せなの。
 
 だけど、人間年を取っていろんな経験を積むと、そんなふうに簡単に自分の感情に溺れることができなくなる。
 分別を身につけた人間は、恋に飛び込むことに躊躇いを覚える。特に男同士の恋愛は、そうじゃないのかな。年を取るほどに、踏み込めなくなるんじゃないかな。
 
 現在の薪さんは昔の薪さんと違って、相手への感情を隠そうとする。恋人との別れを定められた未来だと思い込んでいる。
 バカ?いや、それって一般的な考えだと思うよ。
 だって、男同士で一生一緒にいるって、大変なことだよ。親、友人、仕事、etcを考えたら、そんなに簡単に決意できないよ。弱虫だとは思うけど、現実を考えるとなあ。その熾烈な人生を相手にも背負わせることになるって、そう思ったら余計できないと思うけどなあ。
 この関係は一生は続けてはいけない、それなら先のことを考えて予防線を張っておこう、と考えるのって、そんなに不自然なことかな。未来を決め付けるのはおかしいけど、そこは男爵だからねえ。思い込み強いからねえ。
 だからね、分別がつくのが果たして幸せとイコールなのか、というとそうでもないんだよね。結局、幸不幸なんざ本人の主観だからね。

 同性愛者に対する世間の糾弾は、薪さんの考え方の根底にあるというだけで、もちろんこんなものを書く気はない。
 5年後の現在、うちの連中は殆どかれらの関係を知ってるんだけど、みんな知らない振りでふたりを見守っている。そんなことあるわけないけど、わたしは薪さんを幸せにしてあげたいんだもん。現実なんかどうだっていいよ。  




***



 それにしてもうちの薪さんて、どうしてこんなに鈴木さんが好きなんだろう?
 青木くんに対する態度と全然ちがうよ。メロメロもいいとこだよ。鈴木さんの言うことなら、なんでも聞いちゃうんだろうなあ。

 うちの鈴木さんは。
 薪さんの恋人を、自分から降りた。友だちの立場を選んだ。それでいて、ずっと彼を愛し続けた。 
 本当に見返りを求めないって、こういうことじゃないかな。
 青木くんは頑張ったけど、それって恋人になりたいって欲があったから。鈴木さんはその立場を一旦は手に入れて、でも薪さんの未来を守るために捨てて、もう絶対に彼は自分のものにはならない、それを理解した上で彼を愛し続けた。うちの鈴木さんはそんなひと。
 だからね、これから青木くんはタイヘンだよ。
 薪さんには鈴木さんからの愛が、15年間注ぎ続けられてたんだから。薪さんは気付かなくても、薪さんの細胞はそれを憶えてるんだよ。本能でわかってたんだよ、愛されてるって。そうでなきゃ薪さんだって、15年も鈴木さんを好きでいるなんてできないよ。このふたり、わたしの中では完全に両思いだったんだよ。恋人という名前はつかないけど、ちゃんと愛し合ってた。
 それがラストカットで明確になっちゃったんだから、もう無敵のすずまきさんだよ。

 薪さんが意識して鈴木さんにのめり込んだのは、あの事件の後。
 自分の人生はかれのもの。
 そう思って毎日毎日鈴木さんのことを考え続けた。
 朝に晩に鈴木さんの写真と会話をし、愛の言葉を囁き・・・・毎日毎日そんなことを続けていたら、彼のことしか考えられなくなっちゃうのも当たり前。

 そんな薪さんの心を自分に向けさせようと思ったら、2年くらいの努力じゃまだまだ。むしろ、恋人同士になって薪さんのこころに入っていく権利を得たこれからが本番だよ。ここからが勝負なんだよ。
 だから、3部はものすごく痛いよ。
 自分でも、げっ、この展開ひでえ、と思うくらい。だけどさ、どんな試練にも耐えて薪さんを愛し続ける青木くんを見たいんだよ。鈴木さんが与え続けた15年に負けないくらいの強さと懐の深さを持って欲しいんだよ、でなきゃ薪さんを幸せにできないよ。
 薪さんのためなら全世界を敵に回してもいい、そのくらいの決心は基本だよ。
 こころに思うだけなら誰だってできる、このひとと別れるくらいなら死んだほうがマシ、だけど思ってるだけじゃ意味がない。言葉にしたところでうそ寒いだけ、男なら行動で示してもらう。行動してこそ男だよ。

 大事な薪さんを託すんだもん。
 青木くんには、この世で最高の男になってもらわなきゃ。





 『楽園にて』より、薪さんの愛の一言。

 『鈴木、はやい!』
 『じゃあ、日替わりで』

 鈴木さんの15年って(笑笑) 

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Author:しづ
薪さんが大好きです。

2008年の夏から、日常のすべてが薪さんに自動変換される病に罹っております。 
未だ社会復帰が難しい状態ですが、毎日楽しいです。

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