スロースロースロー(4)

 追記になってるってことはそういうシーンだってことで察してください。
 大人の方のみどうぞ。




 
スロースロースロー(4)















「脱ぎましょ。ね?」

 観念して腰を浮かす。これ以上、恥ずかしい言葉は聞きたくない。
 むきだしになったそこに、熱い視線を感じる。どうして青木がこんなものを見たがるのか、薪にはさっぱりわからない。自分にも同じものがついているのだから、自分のを見ればいいのに。
 
 風呂とトイレのときくらいしか触れたことのない箇所に空気を直に感じて、明るい部屋の中にそれが晒されていることを思って、薪の恥ずかしさは最高点に達する。ぷっくりと膨れ上がった乳首を指の腹で押し転がすように弄ばれ、感じやすい腰骨の周囲を爪でなぞり上げられる。内股を舌先が濡らしていく。でも、一番欲しい部分へはなかなか辿りついてくれない。
 じれったい。きっとわざとだ。焦らして楽しんで……なんて意地悪なんだ。いったい、いつからこんな。だれか悪い友だちにでも影響されたのかもしれない。

「あ、青木」
「なんですか?」
「あ……」
 あそこに触れて欲しい。
 なんて口が裂けても言えない。

「友だちは選べよ」
「はあ?」
 青木は一瞬不思議そうな顔をするが、すぐに愛撫の続きに戻る。足を広げられて膝を折られ、尻の肉をやわやわと揉みしだかれる。
「ふっ、くっ!」
 掠めるようにさわられたら、もう我慢できない。目で訴えかけてみるが、黙殺される。
「どんな風にして欲しいですか?」
 死んでも言うか。
 薪はくちびるを噛んで横を向く。一言も喋らないぞ、という気合のこもった横顔だ。

「言ってくれなきゃこのままですよ?」
 それは……困る。
 薪のそこはもう熱をもって震えている。あの快感を得たくて疼いている。いくら薪がそちらの方面には興味が薄いといっても、こういう状態になってしまえば話は別だ。

「い、いつもみたいに」
「具体的に言ってくれないとわかんないです」
 何が分からないんだ。おまえが僕に教えたんだろうが。
「後ろに……指、挿れて」
「指だけでいいんですか?」
 くっそー、後でオボエテロ!
「…………舐めて」

 薪の下腹部に、青木は嬉々として顔を寄せてくる。舌と唇で薪の一番敏感な部分を攻めてくる。クチュクチュと音を立てる先端の先走りを親指で全体に塗り広げるようにしてから、指で輪を作って扱き始める。先を咥えて尿道口を舌で押し広げるように舐られると、声を抑えることができなくなってしまう。
 頭の中が真っ白になる。何も分からなくなる。その部分の強烈なうねりしか感じなくなる。
 冷たいローションを塗った指が入ってくる。上壁の肉を伝い、薪が一番悦ぶ場所を探している。
 意識がそのこと集中する。腰が勝手に跳ね上がってガクガク震える。そこだけじゃなく、体中の感度がどんどん上がっていくのが分かる。

「あっ、あああ!」
「ここ?」
「うん、そこ、そこっ……!」
「気持ちいいですか? もっとして欲しい?」
「うん、気持ちいい、もっとっ、あ、あ、ああ――ッ!」

 …………死にたい。

 達してから5分もしないうちに帰ってきた理性は、薪を苦しめる。恥ずかしくて顔が上げられない。クッションを抱え込み、顔を隠しているしかない。
 呑気な顔をしてキッチンから帰ってきた青木の手には、二本目の缶ビールと蒸しタオル、冷たいミネラルウォーター。
 ビールと水をテーブルの上に置き、薪のからだを拭いてくれようとした青木の手を薪は邪険に払った。むくれた顔で自分の汚れを拭き取る。

「なんか怒ってます?」
 なんかじゃない。めちゃくちゃ怒っている。このまま絶交してもいいと思ってるくらいだ。
「どうしてあんなイヤらしいことばっかり言うんだ。僕が嫌がってるの、わかんないのか」
「恥ずかしそうな薪さんの顔がかわいいんですよ」
 からかわれてる。
 ちくしょう。今週末の土曜日は、MRIの特別メンテナンス入れてやる。

 プシュッと音を立ててプルトップを引く長身の男を見上げて、薪は彼の微妙でいて重大な変化に気付く。
隣に腰を下ろした青木は、すっかり平静に戻っている。さっき薪のそばを離れるときは、ズボンの前が盛り上がっていたはずだ。ということは、今トイレかどこかで自分で処理してきたのだ。
 不自由な想いをさせている。薪は恋人に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

「おまえ、こんなんでいいのか?」
「明日は会議があるからダメだって言ったの、薪さんじゃないですか」
 苦笑交じりに応えを返す。青木はとても我慢強い恋人だ。
 正直な話、3ヶ月目に入った今でも、こちらのほうはあまり上手くいっていない。何とか入るようにはなったけれど、動かされるとむちゃくちゃ痛い。いつも途中で痛み負けしてしまって、実はまだ一回も恋人を自分の中でイかせてやれたことがない。
 このままだと、また昔みたいに―――。

 初めての恋人は、薪の下手くそな性技に呆れて3ヶ月で他の女と寝た。悔しかった。自分の未熟さを棚に上げて、相手のことを責め立ててしまった。
 それから懸命に努力したけど、身体のほうはちっとも行為に慣れてくれなくて。結局うまくなったのは、感じたフリをする演技だけだった。もっとも、男の場合はいくら上手に演じたところで相手にバレてしまうが。演技でそこをエレクトさせるなんて、器用な真似はできない。

 青木はゆっくり慣らしましょう、と言ってくれたけど、そろそろ限界のはずだ。それじゃなくでも、青木には鈴木ほど頻繁にはからだを許してない。
 鈴木と付き合ってたのは大学のころだったから比較的自由になる時間があったし、少々無理をしても翌日の講義を休めば済む話だった。でも今は、仕事の都合や会議の予定や出張や、あれやこれやで2週間もご無沙汰、なんてこともざらだ。そんなに間が空いてたら、慣れるわけがない。
 だから3ヶ月かかってこいつとこなした回数は、鈴木の時の1月分にも満たない。若い青木がそれで満足するとは、とても思えない。他に恋人を作られても文句は言えない。ていうか、まだそうなっていないことの方がおかしい。

「いくらこんなことしたって、おまえは満足しないだろ。今だってイッてないし」
「オレ、薪さんの睫毛とくちびるだけでヌケる自信あります」
「ぶ!」
 薪はペットボトルの水にむせる。
 いったい、どういう風に使われてるんだろう。

「そんなことに自信を持ってどうするんだ」
「前はずっとそれでヌイてたんです。でも今は、薪さんのハダカと、イクときの貌と声でおかわり3杯はいけます。これはオレの自慢です」
 青木は胸を張って言った。バカもここまでくれば立派だ。

「その自慢、どこでする気だ」
「他人に自慢なんかしませんよ。オレは奥ゆかしい人間ですから」
 奥ゆかしい人間が、自分で『奥ゆかしい』って言うか。ひとにあんなこと言わせて楽しむか。
 南青山の事件も新宿3丁目の事件も、全部こいつに押し付けてやる。休日に突っ込まざるを得ないくらいの量の仕事を用意してやる。それからデータのバックアップとキャビネットの資料整理と……。

 仕事とプライベートは明確に分けることがポリシーの第九の室長は、傷つけられたプライドの報復のために、今回に限りその主義を曲げることにしたようだった。



テーマ : 二次創作(BL)
ジャンル : 小説・文学

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色んな技を駆使して下さい‥

こんにちは、しづさん。
今頃の公開なのに‥捨てておいてよかったんですよ、
かえって申し訳ないことを‥お手数おかけしました。
ありがとうございます!
今でも二階堂先生のことは‥愛してますっ!

ええっと‥人それぞれ恥ずかしいと感じる言葉は違うのですね。
●道口‥きゃっ!
何度も患者さんのそこからカテーテルを挿入いたしてましたが‥
こういう形でここでその言葉を聞こうとは‥(笑)
私が使っている言葉の方が恥ずかしいだろ‥と言われれば
そうですけど‥(^_^;)

それにしても薪さん、大人げなーい。
そういうところが可愛いんですけどね。
●出し‥←これマズイですか?まぁいいか(笑)
中●し(笑)ができないなら舌技を駆使して
頑張ってあげればいいのに‥以前はリバースしちゃったんですね、
でもちょっと我慢して‥吐きそうになるのをちょっと我慢して‥
おしぼりかティシュにペッと出す。
そして水をガ―――ッッと飲んで‥
うがいして、歯磨きして、液体歯磨き粉でブクブク‥
そんなに嫌なのか‥となってしまいますか‥(笑)

それとも素●これはさすがに伏せ字(^∀^;)
ローション使って素●で‥絶対薪さんは嫌がるでしょうね。
青木は喜ぶと思うけどなぁ(笑)

ものすごくヘンタイコメしていますね‥大変申し訳ありません<m(__)m>

※やっぱりマズイ!と戻ってきて伏せ字にしました(-_-;)
が、これ、何書いてるかわかってしまいますよね‥
修正して、すみません。

ruruさんへ

こんにちは、ruruさん。
記事のこと、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました♪

> 今でも二階堂先生のことは‥愛してますっ!

二階堂と間宮では、ずい分カラーが違うと思うんですけど・・・・・
女性っていっぺんに何人もの男性を愛せるのですね(←ちがう)


> ●道口‥きゃっ!
> 何度も患者さんのそこからカテーテルを挿入いたしてましたが‥
> こういう形でここでその言葉を聞こうとは‥(笑)

これはruruさんならではの反応ですねっ、さすが!
何ていうか・・・・・器官名をハッキリ書いた方が、書いてては恥ずかしくないんですよね(^^;
正直に言うと、×××って書くより、薔薇の蕾とか書く方が恥ずかしいです。


> それにしても薪さん、大人げなーい。
> そういうところが可愛いんですけどね。

だって、うちの薪さんお子ちゃまだもん!
これから成長していくんだもん!(←ヘンタイすぎ)

> ●出し‥←これマズイですか?まぁいいか(笑)
> 中●し(笑)ができないなら舌技を駆使して
> 頑張ってあげればいいのに‥以前はリバースしちゃったんですね、

M 『あんなグロイもん、口にできるか!!』(ひどい)
バースディでも言ってたように、男の身体は嫌いなんです、ノーマルなので。見るのも嫌なのに、口でなんかできません(--;
女の子が相手なら張り切っちゃうんですけど(笑)


> でもちょっと我慢して‥吐きそうになるのをちょっと我慢して‥
> おしぼりかティシュにペッと出す。
> そして水をガ―――ッッと飲んで‥
> うがいして、歯磨きして、液体歯磨き粉でブクブク‥
> そんなに嫌なのか‥となってしまいますか‥(笑)

A 『ruruさん、こっちの方がヒドイです・・・・(TT)』

> それとも素●これはさすがに伏せ字(^∀^;)
> ローション使って素●で‥絶対薪さんは嫌がるでしょうね。
> 青木は喜ぶと思うけどなぁ(笑)

A 『あ、それいいですねっ。薪さん、ぜひお願いしま・・・・ゲフッ!!』
 殴られたみたいです(笑)

しかし、さすがruruさん、大人の言葉をたくさん知ってますね。(全部分かるわたしもわたしだが) 
わたしはリアルのぴんくとーくは苦手なんですけど、知識はすっごく豊富だったりして~、環境のせいかしら(笑)
プロフィール

しづ

Author:しづ
薪さんが大好きです。

2008年の夏から、日常のすべてが薪さんに自動変換される病に罹っております。 
未だ社会復帰が難しい状態ですが、毎日楽しいです。

しづの日誌

法医第十研究室へようこそ!
おかげさまで8歳になりました(^^♪
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