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スロースロースロー(13)

 こちら、Rです、隠します。
 だれ? 今更って突っ込んだの。(笑)






スロースロースロー(13)















 突然電話で呼び出されるのは、捜査官の宿命のようなものだ。
 緊急の事件が起きたのだろうと踏んで、青木はスーツに着替えて薪の家に急いだ。
 チャイムを鳴らすと、薪がドアを開けてくれた。シャワーを浴びたばかりらしく、バスローブ姿だった。

「事件ですか? 現場はどこで」
 ドアを閉めると同時に、キスされた。
 舌を吸われながら、玄関口で服を脱がされた。ネクタイもワイシャツも、乱雑に床の上に落とされた。
 薪もローブの紐を解いた。バスローブの下は、なにもつけていなかった。
 立ったままはだかで抱き合うなんて、それもまだ外が明るい時間帯に。こんなことを薪の方から仕掛けてくるなんて。

「どうしたんですか? 何かありました?」
 細い肩をつかんで、身体を離す。
 その胸には昨夜青木がつけたいくつもの刻印があでやかに咲き、この手の中で快楽に耽った恋人の姿を思い起こさせる。
 扇情的に濡れた亜麻色の瞳。薄紅色に紅潮した頬と首筋の艶かしい曲線。それらすべてが男の本能に、激しく訴えかけてくる。

「僕が欲しくないのか?」
「まだ昼間ですよ」
 欲しくないわけはない。が、今はまずい。
 こんな展開が待っているとは思わなかったから、下準備をしてこなかった。このままベッドに行ったら、制御不能になりそうだ。

「僕がその気にさせてやる」
 ぞくぞくするような色っぽい声で囁かれて、耳に息を吹きかけられる。そんなことを言われるまでもなく、薪のはだかを見た時点で既に臨戦態勢だ。
「僕としたくて堪らなくなるように、っておまえ、言ってることとやってることが違うぞ」
「すいません……」
 触られてしまったら隠しようがない。

 手を引かれて、寝室に連れて行かれる。驚いたことにブラインドが上がったままだ。電灯を消してくれとあれほど頼む薪が、今日はどうしたのだろう。
 窓には偏光ガラスを使用しているから外から見られる心配はないが、部屋の中は真昼の明るさだ。燦々と降り注ぐ夏の日差しが、真っ白なシーツに反射して眩しいくらいだ。
 その上に乗って挑発的に足を広げ、薪は手招きした。

「早く」
 その蠱惑にくらくらする。内腿の白さが目に痛い。淡い繁みとその下のかわいい薪と、さらにその奥の……。
 まずい。襲い掛かってしまいそうだ。

「シ、シャワーを」
「待てない」
 手を取られて強引に引っ張られる。股間にやさしい手が伸びてくる。
 頭の中で、ぶつり、と何かが切れる音が聞こえた気がした。

 華奢なからだに覆いかぶさって、体中にキスをする。昨夜つけた印をなぞるように、首筋から肩に胸、腋下まで舌を這わせる。最近よろこんでくれるようになってきた乳頭を指でなぶり、もう一方を吸い上げる。
「んっ、うん……ああ……」
 かわいらしい喘ぎ声が聞こえてくる。その反応の早さに、少し驚く。
 まだ上半身しか攻めてないのに、こんな声を上げてくれるなんて。薪がこういう声を出してくれるのは、いつもクライマックスが近付いたころなのに。
 さては待ちきれないのか、と思ってそこに手を伸ばすと、たしかに勃ち上がっている。先端は先走りの透明な液体に濡れて、指の腹で弄るとクチュクチュと淫猥な音がする。

「あっ、はあっ」
 淫らに腰を振って、より強い刺激を得ようとしている。青木の手を押さえて、腰をぐいぐい押し付けてくる。
 薪の手は、そのまま下のほうへ移動していく。導かれるままに奥まった部分へ指を忍ばせると、白い背中がびくりと反り返った。
 青木の指を飲み込んで、気持ち良さそうに陰部が揺らめく。派手なよがり声を上げて、キュウッとそこを締め付けてくる。

「もっと、もっと入れて、もっと」
 2本に増やして、前の部分への愛撫を加える。薪のそれをぱくりと咥えこんで、くちびるで上下に扱いてやる。
 腰がガクガク震え始める。薪の太ももが青木の頬をぎゅっと挟んでくる。
「あ、あおっ、あおきっ、ちょっと待て!」
 もう少し、というところで掛けられた中断命令に、青木は顔を上げた。普通の相手だったらここでやめたりしないが、命令に従わないと薪の場合は蹴りが飛んでくる。

 薪は自分でローションを秘所にたらした。冷たい感触に顔をしかめながらも、青木のものにも塗りたくった。いつものようにうつ伏せになるのかと思えば、そのまま抱きついてくる。
 肌を密着させて、キスをねだる。仰向けに寝転がって足を大きく開き、青木の腰に絡み付けてきた。

「今日はこの姿勢で。僕の足、肩に担いでくれ」
「こうですか?」
「うん。顔、良く見せて。キスを」
「はい」
 小さな手が青木の怒張をつかむ。自分の秘部にあてがう。
 薪はキスをしたまま、ゆらゆらと腰を動かし始めた。猛りの切っ先が薪の入り口に擦られて、たまらなく気持ちいい。

「青木」
「はい」
「ひとつになりたい」
「はい」

 薪の腰の下に枕を入れる。ずり上がらないように、両手で腰をつかむ。
 薪が大きく息を吸った。
 ゆっくりと腰を進める。細い肢体が痛みに強張る。
「止めろ」
 指示に従って止まる。薪は浅い呼吸を繰り返している。
「進んで」
 何度かそれを繰り返して、身体をつなげる。根元までとはいかないが、抽出を繰り返せば充分に快楽を得られる深さ。

 ここまで来るとたいてい薪は、真っ青な顔をしてくちびるを噛み締めている。苦痛の声を上げまいと、懸命にシーツを握り締めている。しかし、今日はいくらか余裕があるのか、青木の背中に手を回してキスをねだった。
「青木」
「はい」
「僕の中で、おまえを感じたい」
 頬を真っ赤に染めての可愛いセリフに、頭の中が真っ白になる。
 そんなことを言われたら、我慢ができなくなってしまう。今だって必死で抑えているのに、どうして今日の薪はこんなに積極的なのだろう。

 薪の狭い肉壁に締め付けられて、青木の分身が男の本能を蹴り飛ばす。腰の辺りがジンジンしてくる。めちゃくちゃに突きまくりたい衝動を、奥歯と一緒に噛み殺す。
「僕の奥に……おまえが欲しい」
 耳に吹き込まれたおねだりに、残っていた理性が蒸発した。忍耐も思いやりも道徳心も、いっぺんに吹っ飛んだ。

「薪さんっ、愛してます!」
 薪の名前を呼びながら、青木は本能に身を任せた。


テーマ : 二次創作(BL)
ジャンル : 小説・文学

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Kさまへ

お祝い、ありがとうございます(笑)
すっごい可愛い顔文字でした(^^

あはは、でもこれは発情しているのではなく、がんばってるだけです。
薪さんなりに理由があって、一生懸命に誘ってみました☆
『恥ずくて死ぬかと思った』 BY 薪


発情期の薪さんは次の話で出てくるんですけど、
うーん、あおまきすとさんにはあんまりお勧めできないお話なので~~、
はい、このお話で幸せなふたりを満喫していただけたらと思います(^^
プロフィール

しづ

Author:しづ
薪さんが大好きです。

2008年の夏から、日常のすべてが薪さんに自動変換される病に罹っております。 
未だ社会復帰が難しい状態ですが、毎日楽しいです。

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