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トライアングル(4)

 連続ですみません、
 こちら、きっついRです。
 苦手な方はご遠慮ください。ご気分が悪くなっても、介抱して差し上げられません☆


 本当はもっとソフトに書き直そうかと思ったんですけど~、FC2さんのお墨付きをいただいたので(???)
登録ジャンルにふさわしく、このまま行こうかなって。



 それとですね。
 実は、今日でブログ1周年なんです。
(で、その日の記事がこれか、と。なんかもう、まっしぐらってカンジでホントすみません)

 なので、みなさまに一言お礼を。

 1年間、面倒見てくださってありがとうございました。
 至らぬところばかりのわたくしですが、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m








トライアングル(4)









 夏の夕陽が眩しい部屋の中で、青木は愛しいひとの裸体を見つめている。
 最近、やっと自分のものになってくれた、きれいな身体。この美しいひとが自分を受け入れてくれたのだ、と思うと震えがくるほど嬉しくなる。
 
 今まで青木が抱いてきた女性たちとはまったく違う、若竹のような瑞々しさと、強いしなりを持った体躯。抜きん出た美貌と白い肌。光を集めてきらきらと輝く亜麻色の短髪。今は恥ずかしそうに伏せられた亜麻色の瞳。丸みを帯びて、幼い中にも色香を感じさせる頬のライン。
 薪の顔はどの部分も秀逸だが、敢えてチャームポイントを上げるなら、長い睫毛とつややかなくちびるだ、と青木は思っている。が、本人はどうやら眉毛が気に入っているらしい。きりりと吊り上げると男らしい、というのがその理由だそうだ。
 その自慢の眉毛が、さっきから弱気な形に歪められている。それは、追い詰められた彼のからだの状態にリンクしている。

「薪さん。何かありました?」
「どうして」
「なんか、すごいんですけど」
 始まりの合図のキスと胸の飾りへの愛撫だけで、薪の下半身には指一本触れていない。しかし、薪のそこはもう昂ぶっていて。
 勃ち上がりかけている、という生易しいものではなく、すでに差し迫っている。先端から透明な液体が溢れ出している状態だ。竿を伝って垂れ落ちて、淡い陰毛を濡らしている。もの凄くエロティックな眺めだ。

「さわってもいないのに」
「……何日か前から、欲しくって」
 消え入りそうな薪の声に、青木は少し驚く。
 このひとでもそんなことがあるのか。しかし、仕事中の薪にはそんな兆候は微塵も見られなかった。薪のポーカーフェイスの見事さは知っているが、よくあれだけ完璧に隠しおおせるものだ。

「いつ頃から?」
「火曜日あたりから」
 今週は残業が続いて、一度もアフターのデートができなかった。仕事とはいえ、もったいない・・・・・・、いや、かわいそうなことをした。
「4日も我慢してたんですか?」
「…………先週の火曜日」
 それでは10日以上も前だ。

「なんで先週、言わなかったんですか?」
 その問いに、薪は答えなかった。
 先週の土曜日は、薪が一言も喋らない上に青木をずっと睨みつけていたから、何かまた地雷を踏んでしまったのか、と思って食事だけして帰ってしまった。青木としては気を使ったつもりだったのだが、その後で薪は本当に怒ってしまった。今週の初めは口もきいてくれなかったのだ。
 こういうことはなかなか自分からは言い出しづらいものだが、それにしても10日とは。薪の羞恥心の強さとプライドの高さには恐れ入る。

 青木は苦笑して、ベッドから降りた。
 ブラインドを閉めて、部屋を暗くしてやる。それは薪への気遣いだ。
 青木は明るいところでするセックスが好きなのだが、薪はそれを嫌がる。未だに薪は苦痛なしに青木を受け入れることはできないから、中断のタイミングを計るためにも相手の様子を観察する最低限の明るさは必要になってくるのだが、今日は薪の気持ちを優先させてやろう。恥ずかしがり屋の薪が、思い切り乱れることができるように。
 
 手探りで、薪のからだに手を伸ばす。目の悪い青木は、この暗さだと殆ど何も見えないのと一緒だ。指先の感触だけで薪の肌を伝い伝い、目的の場所に辿りついて、それを握る。クチュッと淫猥な音がする。先走りの液が青木の指の間で立てる音だ。
「あ! あっ、あっ!」
 青木の思惑通りに、薪は乱れ始めた。
 暗いと周りのものが見えづらくなるからその感覚に集中できるし、薪のからだが慣れてきたらこの方がいいのかもしれない。でもやっぱり、きれいな薪を見ることができないのは残念だ。こういう声を上げているときの薪は、最高に青木を燃え立たせてくれるのに。


 青木はしばらくの間、薪の嬌声を楽しむことに専念した。暗闇の中に薪の痴態を思い浮かべて、愛撫の手に力をこめた。
「口で、口でして。後ろも」
 その言葉に、青木はびっくりした。やっと聞き取れるような小さな声だったが、内容は大胆だ。
 薪が自分からねだってくれるなんて。こんな貴重なセリフが聞けるなら、視覚を我慢する甲斐があろうというものだ。

 お望みどおりの愛撫を与えてやると、薪は夢中になって腰を振ってきた。青木の頭を押さえつけて、根元まで突っ込んでくる。その状態で腰を使うものだから、バックのほうに入った指も連動して、激しい抽出が繰り返される。
 もともと薪は、それほど強くない。強烈な刺激には長くもたない。
 背中を何度か反り返らせたかと思うとすぐに絶頂を迎えて、青木の口の中に欲望を迸らせた。狭い肉壁がぎゅううっと青木の指を締め付ける。
 
 生まれつきそちらの欲求が薄い薪は、たいていはこれで満足してしまう。短い時間しか続かないので、いつも青木はぎりぎりまで焦らすことにしているのだが、今日は薪がおねだりしてくれたのが嬉しくて、ついつい調子に乗ってしまった。
 このあと、薪に余力があれば青木を受け入れてくれる。平日はムリだが、今日は土曜日。期待していいはずだ。
ところが、青木の期待はいい方へ裏切られた。

「ゆび……もっとたくさん……」
 引き抜かれようとする指を意識して締め付け、薪がそんなことを言い出したのだ。
 バックを埋めた指を増やして欲しいということだろうか。
 薪のそこは、青木の指を2本も咥え込んでヒクヒクとうごめいている。この状態でもいっぱいいっぱいに見えるが、大丈夫なのだろうか。これまでは3本目を入れると痛がっていたのに。
「……欲しい」
 一度達して恥ずかしさも薄らいだのか、今度ははっきりした声だった。

 ローションを追加して、薬指で入口をなぞる。ゆっくりゆっくり、押し込むように中に潜り込ませる。薪は青木の指に呼吸をうまく合わせ、やがて青木の指は3本とも薪の中に飲み込まれた。
「あ、あそこ、こすって」
「ここですか?」
「あ、はっ! そ、そこっ!」
 ひと月前に見つけたそのスポットは、薪との夜を楽しくしてくれた。
 元来性欲の薄い薪は、青木がいくら愛撫に熱を込めても1度達してしまうと2度目はできなかった。が、ここを攻めればそれが可能になることが判明して、ふたりの愛戯を格段に濃密なものにした。

 薪が自分から腰を動かしてくる。請われるままに指を出し入れすると、細い背中が弓なりに反り返った。
「ああ!」
「こんなに激しくして、痛くないんですか?」
「少しだけ……でも、あっ、んんっ!」
 これはイケルかもしれない。
 3本入ればもう大丈夫なはずよ、と彩華が教えてくれたことがある。最初に指で慣らすことを教えてくれたのも彼女だったが、その目安はだいだい3本がゆっくり動かせるようになるまで、というものだった。

「薪さん。オレ、ここに入りたいんですけど」
 薪の耳元で、そう囁く。
 暗闇にも眼が慣れてきたのか、薪の顔がおぼろげに見える。薪は、快楽に溺れた者の瞳をして、こっくりと頷いた。自分から足を開いて、青木の腰に絡みつかせてくる。
 ローションを塗って先端を押し付ける。ぐっと力を入れて、薪の中に入る。

「くふうっ!」
「あ……薪さん、すごいです。なんか、中が」
 入口の押し返すような狭さは変わらないが、その中はまるで違っていた。やわらかくほぐれたそこは、普段の固さが信じられないくらい易々と青木の侵入を許した。
 いつもは薪の痛みに合わせて、進んでは止まり、痛みが和らぐのを待って再開するのが常だった。それがすんなりと入っていく。というか、飲み込まれる感じだ。
 青木に吸い付いてくるぬめった肉壁。先端の部分に当たる肉が割れる感触。このまま根元まで押し込んでしまいたい衝動に駆られるが、まだそこまで薪と深くつながったことはない。

「あ、あ、もっと、ふかくっ……」
 薪もそれを望んでくれている。が、青木は少し心配だ。
 薪の快楽はとても微妙で、どんなに感じているように見えても、ちょっと行き過ぎるとすぐに苦痛に変わってしまう。今日はせっかくうまく行っているのだから、冒険は止めたほうがいい。
「ムリしないで。これで充分ですよ」
「奥が……疼くんだ。だから、もっと深く……んふうっ」
 薄暗がりの中で、情欲に潤んだ亜麻色の瞳が青木を誘う。この媚態に勝てる男など、この世にいるのだろうか。
「こうですか?」
 青木は慎重に腰を進めた。薪の表情ははっきりとは見えないが、苦しんでいる様子はないように思える。
「もっと……もっと、ぜんぶ欲しいっ……!」
 導かれるままに、青木はすべてを薪の中に埋めた。

 青木をすっぽりと包み込み、蠕動する肉嚢。味わったことのない充足感に、身体中の血が沸きかえるようだ。
「全部、入りましたよ」
「……動いて」
 青木はゆっくりと動き始めた。
 うれしいことに、薪の男の部分は固くなったままだ。先端からの透明な液が、青木に揺られるたびに零れ落ちてくる。
「はっ、あ! もっとっ、つよくっ!」
 抽出が青木にたまらない快感をくれる。この動きを薪も悦んでくれているという事実が、青木の快楽を倍増させる。

 もっともっと、悦ばせてやりたい。
 いっそ、狂うほどに。

 青木は薪の腰を抱え上げると、腰をぐっと引き、角度を変えた。下から突き上げるような位置に薪の尻を持ってきて、先端が薪の上壁に当たるように調整する。例のスポットを狙おうという計画だ。
 指の感触とは違うから、だいたいの位置しかわからない。何度か場所を変えるうちに、薪が鋭い悲鳴を上げた。
「ひいっ!!」
 しまった、痛い思いをさせたか、とそのときは思った。
 が、薪の顔は愉悦に満ちて、悲鳴を上げたはずの口元からは赤い舌と唾液が零れていて。最高に感じてくれたのだ、とわかった。

「ここ?」
「ひっ、ひゃあんっ!!」
 いつもは指で挟むように弄ってやる薪の中の果実を、自身の切っ先で突いてやる。指とは比べ物にならない大きさと熱さ。これに快感を感じてくれるようになるにはまだ時間が必要だと思っていたが、この反応は間違いない。
「そっ、いいっ、もっ、あああっ!」
 亜麻色の髪を振り乱して、薪が叫んだ。
 細い足が青木の腰に絡みついて、自ら激しく動いている。青木自身も我を失うほどの強烈な欲求に駆られ、貪るように強く打ち込む。

 叫び声を上げ続ける薪のからだがびくびくと震え、青木のものをぎゅうぎゅう締め付ける。奥へ引きずりこまれる感覚。特に入口の締め付けはきつくて、噛み切られそうだ。
「う! あ、薪さん、オレっ……!」
 もう自分を抑えきれない。
 悦びの声を上げてくれる愛しい恋人を思い切り抱きしめて、青木は絶頂へ駆け上った。



******


 激しく突き上げられる衝撃の中で、薪は何度も意識を飛ばしていた。
 繰り返し押し寄せてくる快楽のうねり。数え切れない到達感。味わったことのない、凄まじい愉悦―――――。

 味わったことのない……?
 いや。
 覚えがある。
 この感覚―― ずっと昔、たしかにこの身に感じたことがある。

 だれかとつながることでしか得られない、幸福感と限りない充足感。愛されているという満足感。
 身体の奥、そのまた核の部分から湧き上がってくるよろこび。細胞のひとつひとつが狂喜して、じっとなんかしていられない。身体が勝手に動き出してしまう。体中のすべての性感が研ぎ澄まされて、ほんのちょっとの刺激にもびくびくと反応してしまう。

 叫びだしたいくらいの快感。
 とても声を殺すことなんかできない。

 薪の反応に、うれしそうに微笑む恋人の顔が見える。黒髪に黒い瞳の、薪にとってはこの上なくハンサムな顔。薪のすべてを許して慈しんでくれる、やさしい微笑。
 悦びに全身を震わせて、薪は愛しい恋人の背中にかじりつく。

「――――っ!!」

 この世のすべてと引き換えにしても惜しくないとまで思いつめた恋人の名を、そのつややかなくちびるが叫んだ―――。



テーマ : 二次創作(BL)
ジャンル : 小説・文学

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Mさまへ

1周年のお祝い、ありがとうございます。
Mさまは、こういう気配りをよくされていて、いつも感心させられております。
普段から気の利く、気配り上手なお嫁さんなんだろうな。だからみんなから、可愛がられるんですね(^^

『眉毛を自分のチャームポイントだと思ってる薪さんが何だか可笑しかった』といただきましたが。
原作の薪さんて最初の頃、あれで眉毛がもう少し細くて穏やかに垂れていたら絶対に女の子にしか見えない、と思いませんでした?
うちの薪さんは、自分を男らしく見せたいので、眉毛はすっごく大事にしてるんです。そこしか男らしいところが無いから(笑)


>え~と・・・この続きも・・・きっとハラハラさせられるんでしょうね・・・。(びくびくしながら続き待ってます・・・イヤ~な予感がするもん・・・)

ええ、その期待は裏切りません(笑)
ハラハラドキドキは、うちの売りですから♪

ありがとうございました。
プロフィール

しづ

Author:しづ
薪さんが大好きです。

2008年の夏から、日常のすべてが薪さんに自動変換される病に罹っております。 
未だ社会復帰が難しい状態ですが、毎日楽しいです。

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いつの間にか9歳になってました。( ゚Д゚)
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