原作について少しだけ
わたしが今、原作について考えていることを少しだけ。
こういう文章はとっても苦手なので、上手く伝わるかどうか不安なのですが、自分の気持ちの整理のために記してみました。
なお、これは個人的な見解ですので、ご不快に思われましたらすみません。
いらっしゃいませ。
8月号でがっつり落ちて、少年漫画の世界へ逃避していたしづです。
やっぱりいいですね、あちらの世界は。
単純で、善悪がはっきりしてて、何の疑いもなく主人公を応援できます。どんな窮地に突っ込んでいく主役でも、死なないことが分かってるから。
これが薪さんだったら・・・・・・あああ!キケンなことはしないでください!と制止してしまいます(それじゃ話にならんやろ)
この先の展開って、薪さんと青木さんが巨悪と戦うみたいな感じになって、本来のわたしなら、とってもワクワクするはずなんですけど。
どうしても薪さんの心痛や苦悩に眼が行ってしまって、楽しみにできません。むしろ、怖いです。
発売日が待ち遠しいというよりは、恐ろしいです。 現場検査の日を待つみたいな気分です。
この心理状態って、どう考えても普通じゃないですよね?
かのんさんのお姉さんも仰ってらしたように、普通の読者は純粋に続きを待っているのですよね。
清水先生も、そのおつもりでお話を作っておられることと思います。決してわたしのように、心配のあまり仕事も手につかなくなるような社会不適格者を量産したいわけではないと思うのです。
(これが計画的だとしたら、ものっそい地道なテロ活動?)
なので、
普通の漫画を読む心構えで、秘密を読んでみようかな、って。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、わたしは秘密を読むときは『読む』という意識ではなく、『薪さんにお会いする』という意識なんです。(ええ、もうバカと呼んでくださって・・・・・・)
で、普通の読者モードにスイッチを切り替えまして、楽しもう、という気持ちを自分の中に盛り上げまして、読んでみました。
読んでみましたらね。
薪さん、大きくなったなあって。
わたしにとって、5巻は鬼門だったんですけど、その理由というのがあおまきすとの風上にも置けない、てか、薪さんファンとしてそれはどうよ、というような、つまり、
『5巻の薪さんの言動は手放しで賞賛できない』というものでした。(うう、とうとう暴露してしまった・・・・・・)
雪子さんも雪子さんだけど、薪さんも薪さんだよな、って。彼女の非をあげつらったところで、彼の行動が正当化されるわけではないですからね。どっちもどっちだろ、って感じで。
わたしはそれまで、薪さんのことを素晴らしい人格者だと思っていたし、4巻で青木さんと雪子さんの会話をジャマしないように、書類を第九のみんなに配っていた薪さんの健気さに惚れたくらいですから、5巻もこの路線で行くものだとばかり思ってて、その分、ショックも大きかったんですけど。
でも、好きなひとを全部肯定できない、というのはとっても苦しくて、その苦しさから逃れるために、創作を始めたんです。
2008年の8月から2年近く、ずっとこのことはわたしの心に棘のように刺さっていたのですが。
先日ようやく、その棘が抜けました。
5巻の薪さんは、人間的に小さかったと思うのです。
それまでの薪さんがすごく優秀で完璧なひとに描かれていたから面食らいましたが、あれは薪さんが初めて見せた、ご自分のダメな部分だったと思うのです。
それが2009の誘拐事件を経て、最終的には『雪子さんを幸せに』の穏やかなあのお顔。
あの誘拐事件の折、医務室で青木さんの体温をその手に感じて、薪さんは何を思ってらしたのかな、とわたしはずっと考えていたのですが。
『秘密のたまご』のみちゅうさんの記事(『薪さん、惚れ直したぜッ』)を拝読して、『正にこれだ!』と思いました。もう、目からウロコが落ちるようで・・・・・・やっぱりみちゅうさんは素晴らしいです。
みちゅうさんの記事にあったように、『生きている。青木の命の、なんて愛しいことだろう』と、
それが一番大切なことなんだと、あの時に薪さんはしみじみ思われたのでしょう。
その想いで、エレベーターのドアが閉まるまで、じっと青木さんたちを見つめてらした。
わたしはてっきり、あのときの薪さんは、
(青木はもう雪子さんの婚約者なんだ。でも・・・・・)という具合に、未練心から彼らを見つめていたのだと、せせこましいことを考えたりしていたのですが。(この辺に、みちゅうさんとの人間性の差が・・・・・(^^;)
あの凝視は、決してそんな後ろ向きな感情からではなく。
好きなひとの幸せをこの目で見られることは、幸せなことだと。
それ以上、何を望むことがある、とそんな高尚なお気持ちだったのかと。
その後の雪子さんへの態度の変化は、(さりげなく褒めたりして、友好的に振舞ってた)
こういった心境の変化からきていたのかな、って。
そこに至るまでの葛藤や苦しみは察して余りあると思いますが、彼は確かに成長なさった、そして本当に大切なことが何なのか悟られたのだわ、と。
そう考えると5巻の薪さんの、自分を制御しきれない彼の未熟の、なんて愛らしいことでしょう。
薪さんが一段階上に行くために、あれは必要な躓きであったと、今やっとそう思えて、ようやくわたしは5巻の薪さんを心から愛おしいと思えたのでした。
・・・・・・・ナガカッタゼー!! (BY わんすけさん)
そうして、これからの秘密を考えるに。
『青木さんが生きて幸せでいてくれることが何より大切』と悟られた薪さんは、これからは自分の人生に必要な伴侶を探されるのかもしれない。だから青木さんへの恋情は、もう表面に出ることはない、と考えましたら。
途端に、ヒューッと内臓が寒くなりまして。
・・・・・・・・・・・それは、イヤ。
わたしはもともと、原作でのあおまきさん成立は望んでいなかったんですけどね。
薪さんさえ幸せになってくれれば、それでいい。わたしは腐女子だけど、例え女性キャラと恋に落ちることになっても(あるいは既にお相手がいらっしゃったとしても)、それが薪さんの幸せならわたしは喜べるわ、むしろその方が障害が少なくて、薪さんにとっては幸せなんじゃない?とまで考えていたのですが。
それはわたしの好きな薪さんじゃないわ、と叫ぶ自分がおりまして。恐るべし、腐女子の血と申しましょうか。
報われない恋に苦しむ薪さんより、幸せな薪さんを見たい。本当に薪さんのことが好きなら、自分の趣向より彼の笑顔を願うべき。
そう思い続けてきたわたしですが、いざ、薪さんが青木さん以外のお相手を探す可能性に思い至ってみると・・・・・・。
それは絶対にイヤ!! 青木さん以外のひとはイヤ!!!
わたしが好きなのは、青木さんに恋する薪さんなんだ、と痛感しました・・・・・・・。
(↑ 結局、普通の読者目線になりきれない)
ということで、今わたしが原作に願っているのは、一番にはもちろん、あの被害者がどうか清水先生のミスリードでありますように、お姉さんの脳を青木さんが見なくてはいけない、などという辛い展開になりませんように、ということですが、その他には。
薪さんがあんまり大人になりませんように。<こら。
例え報われなくとも、薪さんが青木さんへの恋心を失いませんように。<こらこら。
願わくば、雪子さんとの結婚は白紙に戻りますように。<こらこらこらこら。
例えばね、薪さんと雪子さんと、どっちかの命を選ばなきゃならないようなハードな展開になってしまって、そこにきて初めて青木さんにとっての魂の相手が誰か判明するとかね。
そうしたら雪子さんいい女だから、身を引いてくれますよね?そんな感じで丸く収まるといいなって。(←雪子さんの幸せは・・・・・・?)
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
色々と勝手なことを言いまして、すみませんでした。
8月号でがっつり落ちて、少年漫画の世界へ逃避していたしづです。
やっぱりいいですね、あちらの世界は。
単純で、善悪がはっきりしてて、何の疑いもなく主人公を応援できます。どんな窮地に突っ込んでいく主役でも、死なないことが分かってるから。
これが薪さんだったら・・・・・・あああ!キケンなことはしないでください!と制止してしまいます(それじゃ話にならんやろ)
この先の展開って、薪さんと青木さんが巨悪と戦うみたいな感じになって、本来のわたしなら、とってもワクワクするはずなんですけど。
どうしても薪さんの心痛や苦悩に眼が行ってしまって、楽しみにできません。むしろ、怖いです。
発売日が待ち遠しいというよりは、恐ろしいです。 現場検査の日を待つみたいな気分です。
この心理状態って、どう考えても普通じゃないですよね?
かのんさんのお姉さんも仰ってらしたように、普通の読者は純粋に続きを待っているのですよね。
清水先生も、そのおつもりでお話を作っておられることと思います。決してわたしのように、心配のあまり仕事も手につかなくなるような社会不適格者を量産したいわけではないと思うのです。
(これが計画的だとしたら、ものっそい地道なテロ活動?)
なので、
普通の漫画を読む心構えで、秘密を読んでみようかな、って。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、わたしは秘密を読むときは『読む』という意識ではなく、『薪さんにお会いする』という意識なんです。(ええ、もうバカと呼んでくださって・・・・・・)
で、普通の読者モードにスイッチを切り替えまして、楽しもう、という気持ちを自分の中に盛り上げまして、読んでみました。
読んでみましたらね。
薪さん、大きくなったなあって。
わたしにとって、5巻は鬼門だったんですけど、その理由というのがあおまきすとの風上にも置けない、てか、薪さんファンとしてそれはどうよ、というような、つまり、
『5巻の薪さんの言動は手放しで賞賛できない』というものでした。(うう、とうとう暴露してしまった・・・・・・)
雪子さんも雪子さんだけど、薪さんも薪さんだよな、って。彼女の非をあげつらったところで、彼の行動が正当化されるわけではないですからね。どっちもどっちだろ、って感じで。
わたしはそれまで、薪さんのことを素晴らしい人格者だと思っていたし、4巻で青木さんと雪子さんの会話をジャマしないように、書類を第九のみんなに配っていた薪さんの健気さに惚れたくらいですから、5巻もこの路線で行くものだとばかり思ってて、その分、ショックも大きかったんですけど。
でも、好きなひとを全部肯定できない、というのはとっても苦しくて、その苦しさから逃れるために、創作を始めたんです。
2008年の8月から2年近く、ずっとこのことはわたしの心に棘のように刺さっていたのですが。
先日ようやく、その棘が抜けました。
5巻の薪さんは、人間的に小さかったと思うのです。
それまでの薪さんがすごく優秀で完璧なひとに描かれていたから面食らいましたが、あれは薪さんが初めて見せた、ご自分のダメな部分だったと思うのです。
それが2009の誘拐事件を経て、最終的には『雪子さんを幸せに』の穏やかなあのお顔。
あの誘拐事件の折、医務室で青木さんの体温をその手に感じて、薪さんは何を思ってらしたのかな、とわたしはずっと考えていたのですが。
『秘密のたまご』のみちゅうさんの記事(『薪さん、惚れ直したぜッ』)を拝読して、『正にこれだ!』と思いました。もう、目からウロコが落ちるようで・・・・・・やっぱりみちゅうさんは素晴らしいです。
みちゅうさんの記事にあったように、『生きている。青木の命の、なんて愛しいことだろう』と、
それが一番大切なことなんだと、あの時に薪さんはしみじみ思われたのでしょう。
その想いで、エレベーターのドアが閉まるまで、じっと青木さんたちを見つめてらした。
わたしはてっきり、あのときの薪さんは、
(青木はもう雪子さんの婚約者なんだ。でも・・・・・)という具合に、未練心から彼らを見つめていたのだと、せせこましいことを考えたりしていたのですが。(この辺に、みちゅうさんとの人間性の差が・・・・・(^^;)
あの凝視は、決してそんな後ろ向きな感情からではなく。
好きなひとの幸せをこの目で見られることは、幸せなことだと。
それ以上、何を望むことがある、とそんな高尚なお気持ちだったのかと。
その後の雪子さんへの態度の変化は、(さりげなく褒めたりして、友好的に振舞ってた)
こういった心境の変化からきていたのかな、って。
そこに至るまでの葛藤や苦しみは察して余りあると思いますが、彼は確かに成長なさった、そして本当に大切なことが何なのか悟られたのだわ、と。
そう考えると5巻の薪さんの、自分を制御しきれない彼の未熟の、なんて愛らしいことでしょう。
薪さんが一段階上に行くために、あれは必要な躓きであったと、今やっとそう思えて、ようやくわたしは5巻の薪さんを心から愛おしいと思えたのでした。
・・・・・・・ナガカッタゼー!! (BY わんすけさん)
そうして、これからの秘密を考えるに。
『青木さんが生きて幸せでいてくれることが何より大切』と悟られた薪さんは、これからは自分の人生に必要な伴侶を探されるのかもしれない。だから青木さんへの恋情は、もう表面に出ることはない、と考えましたら。
途端に、ヒューッと内臓が寒くなりまして。
・・・・・・・・・・・それは、イヤ。
わたしはもともと、原作でのあおまきさん成立は望んでいなかったんですけどね。
薪さんさえ幸せになってくれれば、それでいい。わたしは腐女子だけど、例え女性キャラと恋に落ちることになっても(あるいは既にお相手がいらっしゃったとしても)、それが薪さんの幸せならわたしは喜べるわ、むしろその方が障害が少なくて、薪さんにとっては幸せなんじゃない?とまで考えていたのですが。
それはわたしの好きな薪さんじゃないわ、と叫ぶ自分がおりまして。恐るべし、腐女子の血と申しましょうか。
報われない恋に苦しむ薪さんより、幸せな薪さんを見たい。本当に薪さんのことが好きなら、自分の趣向より彼の笑顔を願うべき。
そう思い続けてきたわたしですが、いざ、薪さんが青木さん以外のお相手を探す可能性に思い至ってみると・・・・・・。
それは絶対にイヤ!! 青木さん以外のひとはイヤ!!!
わたしが好きなのは、青木さんに恋する薪さんなんだ、と痛感しました・・・・・・・。
(↑ 結局、普通の読者目線になりきれない)
ということで、今わたしが原作に願っているのは、一番にはもちろん、あの被害者がどうか清水先生のミスリードでありますように、お姉さんの脳を青木さんが見なくてはいけない、などという辛い展開になりませんように、ということですが、その他には。
薪さんがあんまり大人になりませんように。<こら。
例え報われなくとも、薪さんが青木さんへの恋心を失いませんように。<こらこら。
願わくば、雪子さんとの結婚は白紙に戻りますように。<こらこらこらこら。
例えばね、薪さんと雪子さんと、どっちかの命を選ばなきゃならないようなハードな展開になってしまって、そこにきて初めて青木さんにとっての魂の相手が誰か判明するとかね。
そうしたら雪子さんいい女だから、身を引いてくれますよね?そんな感じで丸く収まるといいなって。(←雪子さんの幸せは・・・・・・?)
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
色々と勝手なことを言いまして、すみませんでした。