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室長の災難(10)

室長の災難(10)




 
「見失った!?」
『すみません。角を曲がって1分も経ってなかったんですけど、どこにもいなくて』
「見失ったのはどの辺だ?」
『幸町の』
 尾行に付けた刑事から聞いた住所を調べ、竹内は地図に丸をつけた。
「一番近いのは、西山倉庫街か。おい、発信機の状況は?」
「西山倉庫の方へ動いています」
「よし、西山倉庫だ! 行くぞ!」
 捜一は俄かに慌しくなった。



*****



『岡部さん。薪さん、幸町で連絡途切れました!』
「なにい!?」
 小池からの連絡で薪の身に何かあったことを知った岡部は、激しい焦燥感に駆られた。
 いても立ってもいられない。どうにかしなくては。

「曽我が後を尾行ているはずだ。連絡を取って俺に報告してくれ。それから、宇野の解析はどうした?」
『少し、復旧できたみたいです。警官が映ってたって言ってました』
「警官?」
『パトロール中の巡査だそうです。ミニパトに乗ってます。攫われる直前に会ってるんですよ。皮肉なもんですね』
「……それ、どこの交番だ? ミニパトに名前、書いてあるだろ」
『えっと、あれ? 岬町? 幸町じゃなくて?』
 幸町に一番近いのは西山倉庫街である。しかし、岬町なら反対方向だ。該当する建物は、黒咲ビルか、丸ビルか。

 これまでの情報では、目撃証言はない。捜一が虱潰しにあたっているはずだから、今までの捜査範囲ではないということだ。
「黒咲ビルか」
 捜査一課の元エースは、携帯電話を切ると脱兎のごとく駆け出した。



テーマ : 二次創作(BL)
ジャンル : 小説・文学

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Author:しづ
薪さんが大好きです。

2008年の夏から、日常のすべてが薪さんに自動変換される病に罹っております。 
未だ社会復帰が難しい状態ですが、毎日楽しいです。

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