破壊のワルツ(16)

 お久しぶりです。


 4月に入りましたね。
 みなさま、その後いかがお過ごしでしょうか。

 被災地の方々、避難中の方々には、未だ辛い日々をお過ごしのことと思います。
 また、関東圏の方々には、原発のニュースを耳にされ、生活は日常に戻りつつあるものの、日に日に不安が募る毎日をお過ごしのことではないかと想像いたします。
 
 わたしも真下の県に住んでますので、関連ニュースを欠かさずチェックしては、外出を控えたり雨に濡れないように注意したりしてるんですけど。
 とはいえ、いくら心配しても、現場の方々にお任せするしかないので。
 するだけ無駄とは思いませんが、あんまり考えすぎて煮詰まってしまって、パニックを起こして周りの人に迷惑をかけないように、平常心で行きたいと思います。

 それには、ブログも大事ですよね。

 計画停電の回数も減ってきたみたいだし、土日は解除されるようなので、そういうときを狙って更新していこうと思います。


 よろしくお願いします。
  


 
 で、お話のほうなんですけど、

 もう、どこまで公開したか解らなくなるほど、間が空いてしまいまして。
 きっと読んでくださってたみなさまには、もっと訳が解らない状態だと思う、だからホントはあらすじとか書けばいいんだけど、頭を使う作業は苦手で~。 

 ちがうの、本当は書こうとしたけどまとまらなかったの。
 がんばってみたの。 だけど、意味不明の文章になってしまって~~。
 一応、見ます?

 ↓ これです。

 
 これまでのお話。


 滝沢さんの過去話です。
 滝沢さんの恋人は、飛行機事故で亡くなりました。
 滝沢さんの親友は、その事故に関わったかもしれない公安職員のことを調べていたら、轢き逃げに遭って亡くなりました。
 飛行機事故を検証したのは第九で、室長がひとりで捜査に当たっていました。
 恋人と親友のために、真実を探ろうと心に決めた滝沢さんは、第九排斥派の次長のイヌになることを決心して、第九にもぐりこみます。 次長の命に従って、また、自分の目的を果たすため、第九に不和の種を蒔いていきます。

(ここで文章に詰まる)

 えっと、それで色々あって、現在のシーンは、
 滝沢さんの策略で、地下倉庫に閉じ込められた薪さんが、脱水症を起こして病院へ担ぎ込まれて、その間に滝沢さんは、薪さんの机や自宅を調べたけれど、事件の資料は見つからなくて、
 えーっと、それから、
 病院で滝沢さんと鈴木さんが薪さんを巡って火花バチバチで、あ、でもそれは、滝沢さんの計略の一部で、
 意識を取り戻した薪さんが、不謹慎にも病院で鈴木さんといちゃいちゃして、薪さんはとってもうれしかったみたいだけど、滝沢さんに焚き付けられた鈴木さんはそれどころじゃなくて、だけど鈴木さんは、雪子さんと婚約してるから何も言えなくて、でもって、ええと……。

 (↑ 崩壊)


 自分で書いたお話もまとめられないって、わたし、どんだけバカなんだろ~~!!
 これだもん、レビューなんか書けないよ。(笑)


 というわけで、すみません、忘れちゃった方は読み直してください。(非道)
 量は、文庫本90ページ分くらいだと思います。<長すぎ。


 どうか広いお心で。


 


 


破壊のワルツ(16)




 翌日、薪は何事もなかったかのように第九に出勤してきた。医者の話では3日くらいは様子を見たほうがいい、ということだったのに、どうやら勝手に退院してきたらしい。

「本当に、申し訳なかった」
 滝沢は室長室に赴き、深く頭を下げた。余計な言い訳はしなかった。
「事情は鈴木から聞いた。おまえこそ、熱は下がったのか?」
 いつも影のように薪に付き添っている副室長の、昨日までとは明らかに違う目線を感じながら、滝沢は心の中でほくそ笑みつつ薪に笑いかけた。
「心配してくれてありがとう。おまえの方がずっと大変な思いをしたのに……何か、詫びをさせて欲しい」
「気にするな。仕事で返してくれればいい」
 薪のやさしさに感激した振りで、滝沢は彼をじっと見つめる。
 そんな自分を見る鈴木の視線の刺々しさに、滝沢は腹の底で笑い転げる。慎重派の鈴木らしく表情は変えていないが、イライラしているのが手に取るように分かる。

 腹の底の振動が頬に伝わらないよう注意して、滝沢は室長室を辞した。扉に向かって顔を伏せ、堪えていた笑いで顔を歪める。
 鈴木に礼を言うべきだったかな、と滝沢は顔を伏せたまま皮肉に思う。
 あのお節介が、薪の自宅から寝巻きやら下着やらを病院に持ってきてくれたおかげで、自分が彼の家に侵入したことを薪に悟られずに済んだ。家捜しの後、細心の注意を払って部屋を元の状態に戻したとはいえ、数ミリの誤差もないというわけにはいかない。薪ほどの優れた捜査官なら、その僅かな違和感を強く感じ取るはずだ。が、その違和感を鈴木が消してくれた。否、違和感の原因を鈴木が被ってくれたというべきか。親切な副室長に感謝しなくては。
 これでこの後も、薪に警戒されることなく自由に動ける。

 滝沢は最初から、第九に蒔くトラブルの種の一つとして、彼らの特別な関係を候補に入れていた。初めて彼らを見たとき、長年の親友だとは聞いていたが、それでも仲が良すぎると思った。噂先行の部分もあったが、まったくのデマではないと滝沢は睨んでいた。少なくとも、薪の方は明らかに鈴木に気があった。
 それは、自分が追い求める真実の、唯一の生きた証拠だと、薪を観察し続けた滝沢だからこそ気付いたことかもしれない。
 薪は鈴木への想いを、顔にも態度にも出していない。でも、その瞳が。
 いつも鈴木を見ていた。彼の姿を追っていた。時々、鈴木の恋人が差し入れに来るのを薪は歓迎していたが、その後は必ず寂しそうな表情を見せた。

 翻って、鈴木のほうはよく分からなかった。
 三好雪子という恋人、もとい、婚約者がいる。だから薪に対する特別な感情はないのかもしれない。だが、常に薪の傍にいて彼を庇護するようなその仕草からは、薪への愛情を感じる。
 だから、ちょっと揺さぶってみた。
 病室で眠る薪を前に、笑い出したくなるくらいあっけなく、鈴木は自分の感情を暴露した。滝沢の挑発に一言も乗らない冷静さには感心したが、普段の穏やかな彼からは想像もつかない、その表情が物語っていた。
 
 鈴木の賢い立ち回りのおかげで言質を取ることはできなかったが、本音はつかんだ。後はもう少しふたりの仲を掻き回して、鈴木の感情を傾ければいい。そうなったら薪は拒否しない。
 ふたりの関係が進んだら、それをスキャンダルにしてバラ撒けばいい。次長の方は、それで満足するだろう。

 しかし、自分の計画は。
 その一歩先にある。

「滝沢。あんまり気にしないほうがいいぞ」
 扉の前に立ち尽くしていた滝沢を見て、室長に叱られて落ち込んでいると思ったのだろう、同僚の上野が慰めの言葉を掛けてきた。
 ちょうどいい。豊村が使えなくなったところだ、彼にも種を蒔いておこう。

「これからもネチネチ言われるかもしれないけど、聞き流すに限る。俺なんか、半年も前のミスを未だに注意されて……どんだけバカだと思われてるのか知らないけど、要は粘着質なんだよな、あのひと」
「ありがとう、上野。でも、室長はおまえには期待しているはずだ。あれだけのことをして、おまえを第九に入れたんだから」
 怪訝な顔をする上野を席に着かせ、滝沢は隣の椅子に腰を下ろした。机の上に書類を並べて、ペンを動かしながら噂話を始める。
「前の課長に聞いたんだけど。室長が、しつこくおまえを引き抜こうとしてたって。で、関野課長に因果を含めたらしいぜ。そのせいで辛い思いをして、それは気の毒だったと思うけど、室長がおまえの才能を認めていたことだけは事実だ」
「辛い思い? MRI捜査のことか?」
 滝沢はハッとしてペンを止め、明らかに狼狽して、
「えっ……あ、ああ、そう! それだ」と彼には相応しくない口調で応えを返した。

「滝沢?」
 上野が質問口調で名前を呼ぶのに、滝沢はわざとらしく俯いて、ペン先でトントンと机を叩いた。
「隠すなよ。俺たち、仲間だろ?」
 上野の口調がきつくなる。滝沢の手首をむんずとつかみ、自分の方に顔を向けさせた。
「いや、悪い。俺の考えすぎだ。現場が長いと、いやらしい考えばかり浮かんじまって。俺の悪いクセなんだ、本当にすまない」
「いいから話せよ。どういうことなんだ?」
「怒るなよ? つまりその、おまえ、前の部署で課長との折り合いがよくなかったって聞いたから。それが、室長が含めた因果じゃないかってこと」
 滝沢の邪推に、上野はあんぐりと口を開けた。驚くよりは呆れた顔で、興味を失ったように滝沢の手を放した。

「何だよ、それ。なんで室長がそんなことをしなきゃならないんだよ」
「そりゃあおまえ、みんな第九へは来たがらないから。だからその部署に居辛くして、すんなり異動を受諾してもらえるように」
「まさか」
「いや、だから下衆の勘繰りってやつで。悪かったって。忘れてくれ。な?」
 上野は笑みさえ見せて、滝沢の言葉に頷いた。「聞かなかったことにしてやるよ」と軽い口調で言って、報告書の作成に戻った。

 そう、それでいい。
 俄かには信じられない、でも、かろうじて心の片隅に引っ掛かる。疑惑の種子とはそういうものだ。
 自分は種を蒔くだけ。それを育てて花を咲かせるのは、種を植え付けられた本人だ。

 上野は、どんな花を咲かせてくれるかな。

 隣で、どことなく憂鬱そうに職務に戻る同僚に、滝沢は期待する。
 願わくば、とびきり大きな徒花を。狂い咲きの夜桜のように、ひとの心を狂気に導く花を。



 

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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Aさまへ

鍵拍手いただきました Aさまへ

Aさま、こんにちは。

書いてる本人すらうろ覚えなお話を、覚えてくださっててありがとうございます。 
グダグダなあらすじも、Aさまに笑っていただけたなら、恥かいた甲斐がありました☆


>滝沢が更に気持ち悪くなっていますね(><)
>こちらの滝沢は悪意しかないようですね。

ふふふふ、乏しい想像力をフルに使って、陰湿な男を書いてみました。
このお話の滝沢さんは悪い人ですが、原作の滝沢さんはいいひとだと思います! 戸籍のこととか、疑わしいところはありますが、あれはミスリードですよね。 絶対に彼は薪さんの味方だと信じてます。


>鈴薪的にはおいしいけど・・滝沢、俳優になればいいのに(笑)

このお話、読み直してみたらけっこうな鈴薪で・・・・・。
うちの薪さん、どうしてこんなに鈴木さんが好きなんだろー、と今更ながらに思っちゃいました。
原作があの調子だからか、すずまきさんの方がのびのびと妄想できるのかもしれませんね。
滝沢さんにはぜひ転職を勧めておきます。(笑)


>昨日、秘密を立ち読みしてる人を見ました(買え!)

( )内のAさまの言葉に、噴出してしまいました(>∇<)
ですね、買ってください。 損はしませんよ~、と言ってあげたいです。(^^


インク工場の被災も、そうですよね、ありましたよね。 
今回の震災における被災地の範囲は500キロにも及ぶとのことでしたから・・・・この広さが、物資の補給や救助を困難なものにしているのですよね。


本当に、原発は、早く落ち着いて欲しいですよね・・・・・。
ご親戚の方には、お見舞い申し上げます。 
落ち着けば、戻れるんですよね? 一日も早く、その日がくることをお祈りしています。

Mさまへ

鍵拍手いただきました Mさまへ

Mさま、こんにちは~。

悪い滝沢さん、楽しみにしてくださってありがとうございます♪
はい、後半に入りまして、悪人全開でございます。
お楽しみにっ(^^
(↑ アクマの会話っすね☆)

あ、でもねっ、わたし、原作の滝沢さんはいいひと説を捨ててないですからね!
宇野さんは、きっと無事です! 先生を信じます! 
ええ、何度裏切られようと!(笑)

Mさまへ

鍵拍手いただきました Mさまへ

Mさま、こんにちは。
コメント見て、笑ってしまいました☆ 
とっても好みって、もー、不思議ちゃんなんだから~。

他のひとは揺さぶらないで欲しいって、普通は『薪さんと鈴木さんだけはそっとしておいて』って思うんじゃ?
わたしも思いませんけどねっ(>∇<)←アクマ。
プロフィール

しづ

Author:しづ
薪さんが大好きです。

2008年の夏から、日常のすべてが薪さんに自動変換される病に罹っております。 
未だ社会復帰が難しい状態ですが、毎日楽しいです。

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法医第十研究室へようこそ!
おかげさまで8歳になりました(^^♪
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