破壊のワルツ(19)

 こんにちは。
 今日はちょっとだけ浮かれてます。 

 聞いてくださいな♪
 わたしの大好きなライトノベル、『ばかてす』のアニメがBSジャパンで始まりまして。(日曜日深夜) 朝っぱらからビデオを観ちゃいました。
 テンポが良くてギャグが楽しくて、キャラクターが可愛くて声もいい。 アニメならではの演出もすごいし、これは売れるはずだよっ! 

 立派なオタクに成長しました甥にその感動を伝えましたら、再放送だよ、と冷たくあしらわれてしまったのですが。 最初に民放でやってたときにはかの小説を存じませんで、これが初対面だったんです~。
 個人的に、秀吉の変身シーンとEDのラブにぎりが爆笑でございました。 どう見ても男同士の手でラブにぎり。 しかも、何故か久保くんがメンバーに入り込んでるし。 あれ、絶対にウケ狙いで作ってるよ。 やるな、シルバーリ○ク。

 7月には2期が始まるそうで、これから楽しみです(^^
 


 秘密にもお話にも、ぜんぜん関係ない前振りですみません。
 この章もとっても短いので、次のと一緒に上げます。

 よろしくお願いします。





破壊のワルツ(19)





 連続殺人犯逮捕のニュースが世間と紙面を騒がせたその日、室長室では秘密の会話が交わされていた。

「鈴木……僕、こいつ知ってる」
 新聞の一面に大きく掲載された貝沼の写真をじっと見て、薪は弱々しく言った。真っ青な顔で、小刻みに手を震わせて、夏だというのに寒さに凍えるようなくちびるの色をしていた。

「2年前の春、家の近くのスーパーで会った。万引きしたのを見つかって、店員が僕のところへ連れてきた」
 薪は淡々と、連続殺人犯と自分の接点を語った。
 28人もの少年を殺しながら、どういう心境の変化か自ら警察に出頭してきた男の顔写真を食い入るように見つめて、薪はそこに過去の映像を重ね合わせているようだった。

「僕は、もう2度としないように言い含めて、彼を引き取らせた。貝沼は、分かったって。急に希望が見えてきた、これからは心を入れ替えて頑張るって」
 薪は声を詰まらせ、ザッと乱暴に新聞を払いのけると、表面を顕にした執務机に両肘をつき、小さな両手を額にあてがった。亜麻色の髪に指を埋め、頭を抱え込む。
「がんばるって……」

「何を考えてるんだ、薪。飛躍しすぎだ」
 親友が何を案じているのかを感じ取って、鈴木は冷静に状況を分析した。感情が先行している相手に、感情で接しても駄目だ。理論で納得させないと。
「貝沼が最初の殺人を犯したのは、昨年の4月。おまえと会ってから、1年も経ってる。だったら、その一年の間に何かがあって犯行に及んだと考えるのが普通じゃないか?ぶっちゃけ、頑張ってみたけどやっぱりダメで、自棄になっちゃったとかさ」
 筋道を立てて説明し、理性と理屈で薪を宥める。推理を正しい方向に導くのは、分析と証拠だ。

「どう考えても、因果関係はない」
「……そうだな。飛躍しすぎだな」
「まったくおまえときたら。たまに突拍子もないこと思いつくんだから。頭が良すぎるのも問題だな」
 できるだけ何気ない口調で、鈴木が薪の気を引き立てようとするのに、薪は無理に笑おうとしてそれを為せず、逆に泣きそうな顔になって、
「でもやっぱり、見逃したりするんじゃなかった。あの時、ちゃんと交番に連れて行って調書を取っていたら、或いは」
 鈴木の意見を認めてなお、陰鬱に沈む薪をさらに慰めながら。貝沼が薪に接触していた、その事実に誰よりも動揺しているのは鈴木だった。

 今朝、室長室に来る前に滝沢に見せられた、殺された少年たちの写真。
 薪に似ている。どの子も、どこかしら薪に似ている。

 この子は眉、この子はくちびる。あちらの子は薪と同じ亜麻色の瞳、こちらの子はあごのラインがそっくりだ。
 彼らから薪に似たパーツをそれぞれ切り取って、組み合わせたら完全な薪剛が出来上がるのではないか。
 しかし、創り上げたところでそのアソートは結局はまがい物でしかなく、薪の清冽な輝きを宿すことはない。それが分かったから、自首してきたのではないのか。

 そこまで考えて、鈴木は我に返った。
 三流の猟奇小説のような自分の思いつきを一笑し、軽くかぶりを振ると、未だに頭を抱えたままの親友の肩に、鈴木はそっと手を載せた。




*****


 原作では、貝沼は自首してません。
 これはうちのお話の設定なので(捏造ともいう)、どうかご了承ください。


テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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2008年の夏から、日常のすべてが薪さんに自動変換される病に罹っております。 
未だ社会復帰が難しい状態ですが、毎日楽しいです。

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