天国と地獄9 (2)

 更新、空いてしまってすみませんでした。
 わたしの場合、間が空くときは、仕事が忙しいか新しいSS書いてるかサボってるかのどれかなんですけど、大抵は3番目の理由なんですけど(すみません)、今回は2番目の理由です。 単細胞なので、区切りの良い所まで書かないと他の話が読めないんです。 気持ちが混ざっちゃうの。
 だから頑張って書いてたんですけど、でも何か進みが悪くて~、あれっぽっち書くのに5日も掛かったー、だって暑いんだもん。 ←結局3番目。



 お話の続きです。
 今度の話は、うちのバカ話の中でもダントツバカな自信あります。
 海より広いお心でお願いします。
 怒っちゃいや。







天国と地獄9 (2)







 翌日から1週間、青木は一度も薪の家に誘われなかった。恋人として付き合い始めて半年、こんなことは初めてだった。これまでは仕事が早く退ければ、平日でも夕食に呼んでくれたのに。
 日曜日の失態が響いているのか、と青木は不安になったが、それは違った。その週の薪は体調が優れず、終日青白い顔をして、時々気持ち悪そうに口元を押さえていたからだ。
 病かと案じればそれも違った。「胃腸に来る風邪でも引きましたか」と岡部が心配するのに、「この吐き気は頭に残った映像がフラッシュバックするせいだ」と答えていたからだ。要は、SクラスのMRI画像を見てしまって、それが薪の不快につながっているらしい。豪胆な薪が1週間も引き摺るほどだ。さぞかし凄い画だったのだろう。青木が見たら、失神してしまうかもしれない。

 そんなわけで平日は我慢した青木だが、休日になれば話は別だ。恋人の立場から彼に会いに行くのは許されるはずだと、青木が薪の家を訪れたのは土曜日。薪は笑顔で迎えてくれたが、何処となく疲れているようだった。
 未だ精神的に回復しきっていない恋人を気遣って、青木はコメディ映画のDVDを用意してきた。テレビ放映された旧作をダビングしたものだが、何も考えずに笑える映画だ。心の栄養剤には持ってこいだ。

 青木が持参したDVDを鞄から取り出すと、薪はハッと息を飲んだ。DVDを掴んだ青木の手を自分の両手で押さえ、いやいやと首を振る。サラサラした亜麻色の髪が跳ねるように揺れて、その美しさに青木は言葉を失くした。薪は自分の手の甲に顔を伏せ、何かあったのかと尋ねることもできない恋人に向かって、苦しげに吐き出した。
「もう、自信がない」
 一瞬、それは別れたいと言う意味かと度肝を抜かれたが、すぐに違うと思い直した。薪がそうっと、青木の腕に自分の頭を持たせてきたからだ。
「薪さんにも、自信が持てないことなんてあるんですか?」
「これ以上はとても無理だ。見られない」
 青木は心底驚いた。あの薪が、MRI画像に音を上げるなんて。
 薪は見かけに因らず剛健な男だ。精神力の勝負なら、岡部にも圧勝だ。第九の室長を立派に務め上げていることからも分かる、彼は鉄の心臓を持っている。その彼が。

「いったい、どんな画なんですか?」
「何言ってるんだ。おまえが僕に見せたんじゃないか」
 亜麻色の瞳に責められて、青木は記憶を探る。薪をここまで憔悴させた原因は、過去、自分が薪の家に持ち込んだDVDだと彼は言う。しかし青木には、薪を不快にさせるものを用意した記憶はない。青木はいつだって薪の好みに合わせたものを厳選している。特に女優の胸の大きさには配慮して、その証拠に青木がセットしたDVDを観て薪が引いたことなど一度も…………あった。どん引くどころか、気絶した映像が。

 ああ、と青木が腑に落ちた声を上げると、薪は弱り切った口調で、
「初めはどうにかなると思ったんだ。人がやってることなんだから、僕にもできるはずだと思った。でも」
 薪の考え方は間違っていない。できればもう少し、その理由付けに恋情や欲望などを加味して欲しいところだが、これがこの人の限界だと青木にはよく分かっている。
「ちゃんとやり方を覚えようとDVDを見たら……胃が引っくり返って」
 それも想像が付く。最初に見た時も気を失わなきゃ吐いてましたよね、と青木は思い、腹の底から力が抜けていくのを感じた。

「洗面器抱えて続きを見たんだけど、そのうち意識が朦朧としてきて。蝶ちょやらテントウムシやらが部屋を飛び回って、床に花が咲いて、犬とサルとアルパカとゾウが僕の周りで手をつないで踊り出して」
 見事な現実逃避ですね。一種の才能ですね。
「さすがにマズイと思って、それ以上は見るのを止めたんだ。ギリギリのラインだった」
 あと5秒、判断が遅れていたらオフェーリアしてたかもしれないって言いたいわけですね。賢明な判断でしたね。
「僕みたいな気の弱い人間には、この教本は苛酷過ぎる」
 薪さんが気弱だったらこの世に気の強い人間は存在しないと思いますけど、相対的に。
 皮肉が口をついて出そうになったが、青木は思い留まった。以前、薪と一緒に観たDVDの映像を思い出したからだ。あれは確かにキツかった。脇田から借りた『ホンバンモノ』は画像処理を施す前の違法ビデオ、しかも通好みの逸品だとかで男優が毛むくじゃらのゴツイ中年親父だったのだ。普通の男には正視できなくて当たり前だ。自分にできないことを相手に強要するのは間違っている。

「DVDを見なくても、何をどうするかは、もうご存知ですよね?」
 青木は薪を怯えさせないように、できるだけやさしい口調を心掛けた。「まあ、だいだいは」と歯切れ悪く返って来た薪の答えに、殊更明るく、
「だったらそれでいいじゃないですか」
「ちゃんと勉強しておかないと、実践でどう動いていいか分からないから。別の教材を探そうと思う」
 青木が認めたリタイアを薪は了承せず、初心者向けのものを探そうと主張した。青木の手を引いてパソコンの前に座らせ、インターネットブラウザを起動させる。

「男女のハウツー本はけっこうあるんだけど、男同士のってなかなか無い」
 その通り、男同士に拘ると適切な参考書はまず見つからない。青木が参考にしているのは、男女のアナルセックスについて書かれた本だ。相手に苦痛を与えないようにするにはどうしたらいいか、かなり具体的に書かれているし、気を付けなければいけない病気や感染症についても言及されている。こんな本が世間に出回ると言うことは、こちらの快楽を楽しむカップルもたくさんいるということだ。

「あと、この教本は菅井さんにもらったんだけど」
 困惑顔で薪が机から取り出したのは、ピンク色の表紙に男二人が抱き合っている漫画絵が描かれた文庫本だった。余計なことをしないように注意しておいてくれと雪子に言っておいたのに、あの腐助手。
「特殊な比喩が多すぎて、僕には理解できない」
 BL小説は実践では役に立ちませんから、てか、読まないで! いっそ障壁になるから!
「辞書にも載ってない言葉がたくさん出てくるし。この手の本の読者層は、10代から20代の女の子だって聞いたけど。最近の若い女の子は勉強家だな」
 辞書を片手にBL読んでる読者が果たして何人いますかね……。

 脱力感に支配されて動けない青木の代わりに、薪がマウスを操作する。検索エンジンによってリストアップされたサイトから適当なものを選び出すと、突然、画面が赤くなってセキュリティ警告が発信された。怪しいサイトらしい。
「このサイトもダメか」
 チッ、と舌打ちするきれいな横顔を見て、今更ながら青木は疑問に思う。この半年、拒絶反応の著しい薪を騙し騙し、徐々に大人の関係へと、亀よりのろいカタツムリの速度で進んできて、彼はそれを焦る様子もなかったのに。

「積極的になってくれたのは嬉しいですけど。どうして急に」
「だって青木、僕にしか反応しないんだろ。なのに僕が頑張らなかったら、青木が可哀相だ」
 薪は画面を見たまま、まるで数学の解でも証明するように答えた。淡々と、当然のことだと言わんばかりに、彼の愛情表現はいつだって飾り気がない。海より深く愛してるとか君は僕の太陽だとか、芝居がかったセリフを彼の口から聞きたいわけではないが、あまりにもさっくりと告げられるから、「本当に?」と聞き返したくなる。
 でも分かった。
 悪心が日常化するほど青木のために頑張ってくれたのだ。彼の愛は本物で、青木が想像するよりずっと熱いのだ。
 思うに、彼にとって恋人を心から愛し、相手のために最大限の努力をすることは、極々普通のことなのだ。自分は当たり前のことをしているだけ、だから大仰に飾る必要はないし、それが相手に伝わるようにくどくど説明する必要もないと考えているのだろう。
 潔くて男らしい。そんな風に愛されたら、ますます好きになってしまう。

 薪が次にクリックしたサイトは警告なしに開いたが、いきなり肌色の写真が出てきた。顔を歪めて口元を押さえたネットサーファーからマウスを譲り受け、青木は苦笑交じりにタブを閉じる。こんなことを毎晩していたら、体調を崩して当たり前だ。
「アルパカ、カワウソ、ゾウ、ウマ、マングース、スカンク、クジラ、ラッコ」
 優秀すぎる動体視力が捉えた鮮明な画像を消去するため、大好きな動物で頭の中をいっぱいにしようと言う目論見らしいが、動物の名前がしりとりになってるのはなんか意味があるんですか?
「コアラ、ラクダ、タスマニアデビル、ル、ル、ル……」
 ルの付く動物はなかなかいないでしょう。
「ルパン三世」
 一応、哺乳類ですね。

 夢中で現実から遠ざかろうとしている薪を尻目に、青木はパソコンの電源を落とした。未経験のことに挑戦するときは、事前にできるだけの知識を入手しようとする。予習が習慣付いている優等生にはありがちなことだが、こういうことは案ずるより産むが易しだ。
「青木、僕は大丈夫だぞ。今のところインパラの大群が頭の中に」
「習うより慣れろって言うでしょ。ビデオ講義より、実地研修の方が有効だと思います」
 回転椅子を回して、隣の美貌を自分の膝に抱え上げる。青木の片腿にちょこんと乗ってしまう小さな身体が、驚きで硬くなった。
「オレ、優秀な講師になれると思いますよ」
 青木が気持ちを仄めかすと、薪は慌てて首を振り、
「そ、それはダメだ!」
「なんでですか」
「僕の方が年上なのに、おまえが講師なんておかしい」
「え。だってそれは」
 経験も実力も青木の方が明らかに上で、だから主導権を握るのは当然だと思ったが、それを言ったら薪は機嫌を悪くする。青木は口を噤んだ。

「僕だってこの1週間、勉強したんだ。僕が講師になる」
 宣言して薪は、青木の膝から降りた。それから代わり番こにシャワーを浴びて、青木は薪の後に寝室へ入った。ベッドの縁に腰かけていた薪の隣に座り、軽く抱き寄せて髪にキスをする。そこまでは順調だった。異変が訪れたのは、次のターンだ。
 薪は自分の言に責任を取るべく、青木のバスローブの紐を解いた。前をはだけ、その形状を視認し、そこで固まってしまった。ざあっと顔が青ざめたかと思うと、吐き気を堪えるように両手で口元を押さえ――――。

「あの?」
「いまちょっと……頭にお花畑の映像が……」
 青木のハダカを見て、フラッシュバックされたらしい。
「モンシロチョウ、ウラナミシジミ、ミヤマカラスアゲハ、ハナムグリ、リスアカネ、ネ、ネ、…………」
 すぐ詰まっちゃいましたね。昆虫は難しいみたいですね。
「ミネフジコ」
 昆虫じゃないし、合ってません。

「ホモのAV見た後だから、男のハダカが見られないんですか? 人間の身体を切り刻む画を見た直後に焼肉は食べられるのに?」
「普通だろ。みんな、殺人事件のニュース見ながらメシ食ってるじゃないか」
 正しいようなそうでないような。薪の切り口は変わっているけど鋭くて、頭ごなしに違うと言えない。
「でも、オレのハダカは何度も見てますよね。一緒に風呂も入ってたでしょう?」
「そうなんだけど……肌色が目に入ると条件反射って言うか」
 どうやら退化してしまったらしい。薪がこちらの方面に積極的になると、本当にロクなことが無い。

「薪さん、顔上げて。オレの顔、ちゃんと見てください」
 俯いてしまった薪の頬を両手で包み、そっと上向けさせる。顎が上がるのと同時に長い睫毛が上方へと開かれ、それと一緒に大きな瞳が上目蓋に吸い付くように持ち上がった。色素の薄い薪の瞳はキラキラと輝いて、まるで宝石を美しく見せるための特殊な照明を照射されているみたいだ。この光源が単なる蛍光灯の明かりだなんて、信じられない。
「おまえ、スケベな顔になってる」
「……すいません」
 責めるような薪の呟きに青木は素直に謝って、でも自分の気持ちを抑える気はなかった。
「薪さんは? オレと二人きりで、ベッドの上に座って、これからどうしたいですか?」

 もっと迷うかと思ったけれど、薪の判断は早かった。青木の首に両腕で抱きつくと、そこを支えにして腰を浮かせ、青木の唇にキスをした。
 くちびるを啄ばみ合いながら、薪は青木のバスローブを広げる。目を閉じたまま、さっきは果たせなかったことを手探りで成し遂げようとする。不器用な薪の手に応じつつ、青木は素早く手を動かす。
 互いのバスローブを取り去って、二人一緒に生まれたままの姿でベッドに横になった。この際、視覚は塞いでしまった方がいいと青木は考え、彼をしっかりと抱きしめた。見るから連想されるのだ。こうしてぴったりと密着してしまえば、見えるのはお互いの顔だけだ。これなら悪心も起きるまい。

 前の部分を擦り合わせ、安心させるように薪の背中を幾度か撫ぜ、近頃ようやく快楽を覚え始めた双丘の間に手を忍ばせると、いきなり、
「ぱ、ぱおーんっ!」
「!?」
「いや、なんか……こういう局面ではゾウの鳴き声が聞こえた気が……」
 薪の特殊な思考回路の産物か、自己防衛本能の為せる技か。いずれにせよ、映像が脳にもたらすダメージを最小限に留めるため自動的に無害なものに脳内変換されたのだろう。彼がどれほどの精神的苦痛を味わったのか、察せられようと言うものだ。
 しかし困った。愛撫の反応をイヌやネコの鳴き声で返されたら、さすがの青木も先に進めない。薪の心の傷が癒えるまで、実地研修は延期するしかないだろう。

「わかりました。今日はやめておきます」
 青木は2枚のバスローブを拾い、一枚を薪の背中に着せ掛けた。残る一枚に自分も袖を通しながら、
「よっぽどショックだったんですねえ。可哀想に」
 世間一般に言って可哀想なのは青木のほうだと思うが、それはあくまで第三者の目線であって青木の自意識とは一致しない。
「薪さんがまたオレの身体に触れたくなるまで、待ちますから」
 青木は待つのは得意だ。もともとが犬体質の彼は、ご主人様が待てと言えば何時間でも待つ。
 引き換え、薪は気短かだ。自分の気持ちに気付くのこそ時間が掛かったが、分かってからの行動は実に早かった。好きだと告白して、その場でキスをして、その夜には裸でベッドインしたのだ。途中で逃げられたが。

「待たなくていい。僕は青木の身体に触れたい、今だって」
「でも、視界に肌色が入っただけでその状態じゃ……なんですか?」
 しゅっとバスローブの紐を引き抜くと、薪はそれを自分の目に当てた。後頭部で端部を縛り、「これで大丈夫だ」と青木に顔を向ける。
 薪は夜目が効くから部屋を真っ暗にしても相手の身体が見えてしまう、でも目隠しをすればそれは防げる。そういう理屈らしいが、青木は困惑するばかりだ。

 だって、エロイ! 半端なくエロイ!!
 小作りな美貌の上半分がタオル地の白布に覆われて、見えるのは小さな鼻と艶っぽいくちびる、それと細い顎だけ。強気な眉が隠れてしまっているから、あどけなさは最高潮だ。そのくせバスローブの合わせから覗くのは、大人の快楽を知っている身体。こんなものを見せられたら理性が保たない。

「すいません、オレが大丈夫じゃないです」
「僕だって、こんな変態チックなプレイは好みじゃないけど。こうでもしないと先に進めそうにないから」
「そんな無理をなさらなくても。薪さんの記憶が薄れるまで待ちます」
「生憎だが、僕の記憶は新生児から残ってる。僕を取り上げてくれた看護師さんの顔まで憶えてるぞ。鼻の横にホクロがあった」
「マジですか」
 新生児の視力は0.02程度、普通に考えれば見えるわけがないのだが、薪の場合、この人ならそれくらいのことはやりそうだと思わせるところがすごい。

 自分の視界が暗闇に包まれているからか、薪はいつもより積極的だった。屁理屈を重ねる間にも、青木のバスローブの隙間から手を入れてくる。
「触るのは平気ですか?」
「うん、平気だ。青木の筋肉は手が覚えてる」
 薪は形を確かめるように、両の手のひらを青木の胸に置き、その間に顔を伏せた。広い胸に額が押し付けられ、次に鼻先、そしてくちびる。左胸の乳首のすぐ横を、ちろりと濡らす感触。
「肌の味も」
 赤くて小さな舌先が、ふっくらした下唇から悪戯っぽく吊り上がった口角までを舐め上げる。唾液で光ったくちびるの強烈な誘惑に、青木は眩暈を覚える。
 これを無意識でやってのけるのだから恐れ入る。この人は天性のマノンレスコー、自覚がない分タチが悪い。

「おまえの手の感触も。僕の身体が、ちゃんと覚えてるから」
 手探りで取られた青木の右手が、やわらかな内腿に導かれる。さらっとしてすべすべした手触り。薪の身体は全部好ましいけれど、中でも一番好きなのがここの皮膚の感触だ。撫でさすると薪の脚はひくんと震えて、青木は紳士ではいられなくなる。
「だから青木、んっ」
 強いくちづけで言葉を奪うと、青木は強引に彼をシーツに押し付けた。青木の身体の下で薪の身体が強張ったのが分かったが、やさしい言葉を掛けてやる余裕がなかった。青木の唇が為したのは彼を安心させるための言葉を紡ぐことではなく、彼の首筋に彼には見えない徴を刻み付けることだった。
 うっ、と低く呻く薪の声が聞こえた。彼の胸を擦った指先に、必要以上に力が入っていると自分でも思った。でも止められなかった。
 薪が悪い。目隠しなんかで誘惑する方が悪いのだ。

 痛みを堪えるような薪の声は、青木の行動の抑止力にはならなかった。それどころか視界の不自由さとの相乗効果で、彼をいっそう扇情的に飾り立てた。
「あ、青木」
 しかめられた眉の形が分かりそうな声で、薪に名前を呼ばれた。力任せの愛撫が彼に快楽を与えていないことは察しがついたが、もう戻れないところまで来ていた。
 もしかしたら、今日は薪を泣かせてしまうかもしれないと心の隅で案じた。しかしその涙は目隠しの布に吸い取られて、頬を伝うことはない。だから彼の涙を見ずに済むと、そんな姑息な考えが浮かぶほど、どうしようもなく彼が欲しかった。
 ただただ、彼が欲しかった。




テーマ : 二次創作(BL)
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

Aさまへ

Aさま。


> 本物の殺人映像より、

少なくともわたしはそう思いました。 (本物見たことありませんけど)
スプラッタ映画は正視できますけど後者は正視できません~。(><)


> 原作の目隠しプレイも色っぽかったけどイタかった(><)

あ、そうですよね。 原作の目隠しプレイ……
言われて気づいたんですけど、わたし、原作の目隠しプレイ見て色っぽいとか欠片も思わなかったです。 なんて不幸な人なんだろうって思ったのと同時に、セックスなんかしなくても人間生きていけるよ? 目隠ししてまでしたいってどんだけ? ってツッコミました。(笑)

お相手は、ずっと女性だと思ってたんですけど、どうも男性っぽいですね。
4月号で「僕(個人)の秘密」として挙げられてましたからね。 女性なら引き合いに出さないですよね。
わたしは薪さんは(精神的に男性を好きになったとしても、性的嗜好は)ノーマルであって欲しかったので、ちょっとショックでした。 青木さんと鈴木さん以外、薪さんに触れて欲しくなかったので。(^^;

Sさまへ

Sさま。

お待たせいたしました、てか、
待ってくださってありがとうございます! 

本当に、毎日バカ暑いですよね。
こういう時こそロマンチックなあおまきSSで暑さを忘れたいと思います。 だれか書いてくれないかな。(笑)
いやー、うちは今ンとこロマンチックどころの騒ぎじゃないんで~、とりあえず、薪さんにミニスカポリスのコスプレをさせてみました。←何を書いているのやら。


> がんばれ。薪さん。イエイ(笑)

薪さん、がんばってますよ!
青木さんもがんばってますよ!
なのにどうしてこうなちゃうんでしょうね、この二人。(笑・笑)

プロフィール

しづ

Author:しづ
薪さんが大好きです。

2008年の夏から、日常のすべてが薪さんに自動変換される病に罹っております。 
未だ社会復帰が難しい状態ですが、毎日楽しいです。

しづの日誌

法医第十研究室へようこそ!
おかげさまで8歳になりました(^^♪
文字サイズをお選びください
最新記事
最新コメント
拍手のお返事
いつもありがとうございます!

最新拍手コメのお返事はこちらです。

過去の拍手レスの確認は、該当記事の拍手欄を押してください。
鍵拍手コメのレスは、記事のコメント欄にお返しします。
月別アーカイブ
カテゴリ
詩 (1)
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
QRコード
QRコード
FC2カウンター
次のお話の予定
『ヒカリアレ』
書いてます。
60Pを超えました(笑)
7/18 推敲やってます。
あと20ページ。
7/20 推敲の結果、70Pになりました。←バカじゃないの。
2回目の推敲に入りました。
こんにちは(^^
現在の閲覧者数: